ANAマイルを使ってスターアライアンスの世界一周特典航空券を発券する方法を全て解説します。
少し長くなりますが、当記事を読めば完璧!というところまで網羅して書いています。
ルールや決まりごとが数多くあり、複雑に感じることがあるかもしれませんが、当記事を読めば理解できるようにまとめていますので、一緒に見ていきましょう。
- ANAマイルを使った世界一周特典航空券とは?
- 世界一周特典航空券に必要なマイル数
- 世界一周特典航空券の予約に関するルールと決まりごと
- ルート作りに関するルールと決まりごと
- ルートづくりに便利なツールのご紹介
- 実際に発券した世界一周特典航空券のルート
- 世界一周特典航空券で乗っておきたいおすすめの航空会社
の7つの項目に分けて詳しく解説します。
目次 [show]
ANAマイルを使った世界一周特典航空券とは?
貯めたANAマイルを使えばANA国内線・国際線に乗れるだけではなく、ANAが加盟しているスターアライアンスの提携航空会社の飛行機にも乗ることができます。
ANAマイルでANA以外の航空会社の飛行機に乗る航空券のことを「提携航空会社特典航空券」と言います。
ANAマイルを使えば、スターアライアンスに加盟しているANA以外の航空会社の飛行機にも乗れるというルールがあるんですね。
この仕組みを世界一周に応用したのが「ANAマイルで発券するスターアライアンス世界一周特典航空券」です。
ANAマイルで世界一周航空券を発券すれば世界一周分の航空券代が無料になります。
たまに「0円で世界一周」「世界一周が無料でできる」と発信している人がいますが、この事を言っています。(厳密に言うと燃油サーチャージ代&諸税が別途かかるので完全無料にはなりません)
スターアライアンス世界一周特典航空券に必要なANAマイル数は65,000マイル〜
ANAマイルを使って世界一周特典航空券を発券する際は、全旅程の移動距離に応じて必要なANAマイル数が定められています。
全旅程の移動距離は、ANAマイルを使って飛行機に乗る全移動距離をkm表示ではなくマイル表示で数値化されたものです。それが以下の表になります。
全旅程の距離 | 必要マイル数 | ||
エコノミー | ビジネス | ファースト | |
4,001〜7,000 | 38,000 | 63,000 | 90,000 |
7,001〜9,000 | 43,000 | 68,000 | 100,000 |
9,001〜11,000 | 55,000 | 85,000 | 120,000 |
11,001〜14,000 | 60,000 | 90,000 | 140,000 |
↓世界一周航空券はここから下が基準になる↓ | |||
14,001〜18,000 | 65,000 | 105,000 | 160,000 |
18,001〜20,000 | 75,000 | 115,000 | 180,000 |
20,001〜22,000 | 85,000 | 125,000 | 200,000 |
22,001〜25,000 | 100,000 | 145,000 | 220,000 |
25,001〜29,000 | 120,000 | 170,000 | 260,000 |
29,001〜34,000 | 140,000 | 200,000 | 300,000 |
34,001〜39,000 | 160,000 | 220,000 | 340,000 |
29,001〜44,000 | 180,000 | 270,000 | 390,000 |
44,001〜50,000 | 200,000 | 300,000 | 450,000 |
表を見るとエコノミークラスの場合、たったの38,000マイルで世界一周出来ちゃうの?と思うかもしれませんが、最低でも全旅程の距離が14,001〜18,000無いと世界一周特典航空券が発券できません。
理由は、全旅程の移動距離が4,001〜14,000だと世界一周できる距離に達しないからです。
そのため、全旅程の移動距離は14,001〜を基準に考えて計画を立てていきましょう。
ANAマイルで世界一周特典航空券を発券するために最低限必要なマイル数は
- エコノミー:65,000ANAマイル
- ビジネス:105,000ANAマイル
- ファースト:160,000ANAマイル
です。
日本から出発する場合は、縦移動が少なければ少ないほど必要マイル数が少なくて済みます。ルート的には、アメリカ・ヨーロッパ・中国を横一直線で通るルートです。
逆に南米・アフリカ・オセアニア・東南アジアをルートに入れると、縦移動分の距離が増えるため必要マイル数が多くなります。
とはいえ、南米・アフリカ・オセアニア・東南アジアをルートに入れる場合は、LCCを組み合わせてスポットで別途航空券を購入すれば、必要マイル数を節約できます。
ANAマイルを使った世界一周特典航空券の予約に関するルール・決まりごと
ANAマイルを使って発券する世界一周特典航空券の予約に関するルールと決まりごとは全部で7つあります。
- 予約方法は電話のみ!ANAマイレージクラブ・サービスセンターへ
- 発券手数料が2,000円(税別)かかる
- 燃油サーチャージ代・諸税がかかる
- 予約は355日前の午前9時から可能
- 有効期限は1年間
- 予約時に全てのルートを決める必要がある(発券後は日程変更のみ可能)
- 世界一周航空券のキャンセルは3,000ANAマイル
それぞれ細かく見ていきましょう。
1:予約方法は電話のみ!ANAマイレージクラブ・サービスセンターへ
ANAマイルを使って世界一周特典航空券を予約する場合は、ANA公式ウェブサイトから予約ができません。ANAマイレージクラブ・サービスセンターの電話のみ予約受付しています。
電話番号は全部で7つあります。どこにかけてもOKです。通話料を節約したい場合は、LINE OUTやスカイプ通話を利用すると安上がりです。
もしANAの上級会員なら会員専用の電話番号にかけてもOKです。
電話番号
窓口 | 電話番号 |
全国一律料金 | 0570-029-767 |
東京 | 03-6741-6683 |
札幌 | 011-726-6100 |
大阪 | 06-7637-6673 |
福岡 | 092-731-5700 |
名古屋 | 052-586-1717 |
沖縄 | 098-867-4560 |
受付時間
- 月~金:9:00~19:00
- 土:9:00~17:00
- 日・祝・年始:休み
2:発券手数料が2,000(税別)かかる
電話予約のため発券手数料が必ず2,000円(税別)かかります。発券後のANAの明細には「航空会社手数料」欄に料金が記載されています。
僕が予約時は消費税8%だったので2,160円と記載されていました。
3:燃油サーチャージ代・諸税がかかる
ANAマイルの世界一周特典航空券は完全無料ではありません。無料になるのは航空券代のみ。燃油サーチャージ代と諸税は別途支払う必要があります。
発券後のANA明細には
- 税金・料金等合計:燃油サーチャージ代と諸税の合計金額
- 税金・料金等詳細:各路線ごとの燃油サーチャージ代と諸税
が記載されていました。明朗会計で安心です。
僕がANAマイルを使って発券した世界一周特典航空券は125,000マイル。燃油サーチャージ代と諸税が77,830円でした。
利用する空港によって税金が変動するので、ルートの組み方によっては燃油サーチャージ代と諸税をもう少し削減できます。
・発券手数料:2,160円
・燃油サーチャージ代と諸税:77,830円
・合計:79,990円
世界一周特典航空券を発券するのに125,000ANAマイル以外に約8万円かかりました!
4:予約は355日前の午前9時から可能
ANAマイルを使った世界一周特典航空券は、355日前の午前9時から予約可能です。
流れとしては
- ANAマイレージクラブ・サービスセンターに電話して予約
- ANAデスクが燃油サーチャージ代と諸税を計算(1〜3日かかる)
- 1〜3日後にANAデスクから燃油サーチャージ代と諸税のお知らせ電話がくる
- 発券するかどうか決める(数日猶予あり)
- 電話をもらった時に発券した場合はすぐにeチケットがメールで送られてくる
- 電話をもらった時に発券せず検討する場合は確定の連絡はANAデスクに自分から電話する
という流れです。
予約後に燃油サーチャージ代と諸税のお知らせ電話が来た時に、その場で確定しなくても予約から数日間は猶予があるので、最終確認で数日保留にするものアリです。
ちなみに、僕は出発2ヶ月前に予約しましたが問題なく発券できました。しかし、一部の路線で座席が埋まっていたので、ルートと日程変更をしなければならず、調整するのにだいぶ苦労しました。
西回りで計画していたのを東回りにひっくり返したり、発着空港を変えたり本当に大変でした。
予約は355日前からできるので、なるべくお早めに。
また、発券前に路線(便)を変更すると燃油サーチャージ代と諸税が変わるため、さらに再計算に1〜3日かかります。なるべく時間に余裕を持って予約しましょう。
5:最低10日以上、有効期限は1年間
ANAマイルで発券する世界一周特典航空券は、最低10日以上のルートが必要です。有効期限は1年間です。
1月1日に出発したら1月11日〜12月31日までの1年間で世界一周特典航空券の日程を完了させなければいけません。5月1日に出発するなら5月11日〜翌年4月30日までの1年間です。
逆に、1年間余裕を持たせることができるので
- 5月:日本からヨーロッパまで地球半周(世界一周特典航空券)
- 5月:ヨーロッパから日本までの航空券を現金で購入して一時帰国
- 9月:日本からヨーロッパまでの航空券を現金で購入して出国
- 9月:ヨーロッパから日本まで地球半周(世界一周特典航空券)
みたいな感じにして世界一周を分割して予約することも可能です。
6:予約時に全てのルートを決める必要がある(発券後は日程変更のみ可能)
世界一周特典航空券を予約時に全てのルートと日程を決める必要があります。一部区間だけ決めて後から追加するということができません。
変更可能 | 変更不可 |
日程 | ルート |
航空会社 | |
座席クラス (※例外あり) |
世界一周特典航空券を予約した段階であれば、全てにおいて変更可能ですが、一度発券してしまうと変更できるのは日程のみで、ルート、航空会社、座席クラスは変更できません。
また、出発後でも日程の変更だけは可能で、搭乗予定の便が出発する96時間前までに変更の手続きを行えば日程変更可能です。ルート、航空会社、座席クラスは変更不可です。
現金で購入した世界一周航空券は発券後でもルートの変更が出来ますが、マイルで発券した世界一周特典航空券はルートの変更が出来ません。
なお、座席クラスが変更不可と書きましたが、細かくお伝えすると、発券した座席クラス以上の座席クラスへの変更はどんな手を使ってもできないという意味です。マイルを使ってもアップグレードポイントを使っても不可です。
例えば、エコノミークラスの世界一周特典航空券を発券した場合。
一部区間だけビジネスクラスやファーストクラスに変更したいと思っても不可。
ただし、ビジネスクラスの世界一周特典航空券を発券していてエコノミークラスしか空席がなく、エコノミークラスで予約。後日、電話でお問い合わせたらビジネスクラスに空席が出ていた。
この場合は、エコノミークラスからビジネスクラスへの変更が可能です。もともとビジネスクラスの枠で発券していたので変更が認められています。
もし、ビジネスクラスやファーストクラスで世界一周特典航空券を発券した際に、エコノミークラスしか空席が無かったとしても、空席が出た場合はアップグレード可能なので、最後まで諦めずにお問い合わせしてみてください。
7:世界一周航空券のキャンセルは3,000ANAマイル
予約後に燃油サーチャージ代と諸税のお知らせ電話が来た時に、その場で確定しなくても予約から数日間は猶予があります。
その間は正式に発券したわけではないので、キャンセル料がかかりません。
しかし、発券後は3,000ANAマイルかかります。取消手数料は現金ではなくマイル払いです。
ANAマイルを使った世界一周特典航空券の「ルートづくり」に関するルール・決まりごと
ANAマイルを使って発券する世界一周特典航空券のルートづくりに関するルールと決まりごとは全部で8つあります。
- 出発国は日本以外でもOK
- 東回りor西回りどちらでもOK
- 必ず出発国に戻る必要がある
- 途中放棄ができない
- 最大8回のトップオーバー(途中降機)が可能
- 最大12フライトまで
- 太平洋と大西洋をフライトでそれぞれ1回飛ぶ
- 途中での逆周りは原則NGだが同じエリア内なら可能
それぞれ細かく見ていきましょう。
1:出発国は日本以外でもOK
出発国は日本以外でもOKです。アジアでも北米でもヨーロッパでもどこでも構いません。
僕が世界一周特典航空券でルートを作った当初は、日本発バンクーバー行きをビジネスクラスで予定していたのですが、出発2ヶ月前の予約だったこともあり、空席がありませんでした。前後2週間で日程調整しても全滅状態。
そこで、出発国を中国に変更。上海・浦東空港に設定したら、どの日程も空席がありスムーズに予約することができました。
もし予約時に日本発の空席が見つからない場合は、海外発を検討されてみてください。
日本から近隣の国だと、韓国(ソウル)、中国(上海or北京)、香港、タイ(バンコク)、マレーシア(クアラルンプール)あたりがおすすめです。
理由は
- 国際的なハブ空港で路線の選択肢が多い
- 現地空港までの旅費が安い
の2点です。
僕の場合は、複数国を組み合わせて安い航空券を購入したので
- 行き:日本⇒台湾⇒上海(現金購入)
- 世界一周航空券:上海発着
- 帰り:上海⇒ソウル⇒日本(現金購入)
という感じで予約しました。組み合わせれば訪れる場所や世界一周の期間も1年以上に増やせます。
2:東回りor西回りどちらでもOK
世界一周特典航空券は東回りでも西回りでもどちらでもOKです。
時差ボケは2〜3日あれば治るでしょうし、どっちの方が旅慣れしやすいかも人それぞれの相性次第なので、そこまで気にする必要はないと思います。
それよりも、訪れる場所のシーズンやイベントなどに合わせて都合の良い方を選ぶのがベストだと思います。
僕はアメリカのグランドサークルとヨーロッパの夏に合わせて回りたかったので、東回りを選びました。
3:必ず出発国に戻る必要がある
世界一周特典航空券は、必ず出発した国を最後の国にしなければいけないルールがあります。
日本発だと日本着にしなければいけませんし、中国発だと中国着にしなければいけません。
ただし、出発国内であれば戻る都市はどこでもOKです。
例えば「日本・成田発⇒世界一周⇒日本・関空着」というルートでも良いです。中国発にするなら「上海・浦東発⇒世界一周⇒北京着」というのもアリです。
4:途中放棄ができず必ず順番通りに利用
発券した順番通りに飛行機に搭乗しなければならず、どこかを飛ばしてしまうと残りの区間の飛行機に乗ることができなくなります。
例えば「成田⇒ロサンゼルス⇒ニューヨーク⇒ロンドン⇒イスタンブール⇒タイ⇒成田」という世界一周特典航空券を発券したとします。
ロサンゼルスに到着後、急に気が変わってニューヨークに行かず、メキシコシティからロンドンまで実費で航空券を購入して、ロンドンから世界一周特典航空券で発券した通りに乗ればいいやと考えました。
これは途中放棄扱いになってしまうので、途中放棄した段階でニューヨーク以降のフライトが全て消滅します。
5:最大8回のトップオーバー(途中降機)が可能
ストップオーバーとは「目的地へ向かう途中の乗継地で24時間以上滞在すること」です。
例えば、成田⇒バンコク乗継ぎ⇒イスタンブールのフライトで、乗継地のバンコクで24時間以上滞在した場合に、バンコクでストップオーバーしたということになります。
世界一周に置き換えると「成田⇒バンコク⇒イスタンブール⇒フランクフルト⇒ロンドン⇒ニューヨーク⇒ロサンゼルス⇒バンクーバー⇒成田」の航空券で、それぞれの場所で24時間以上滞在した場合、7回ストップオーバーしたという計算になります。
ちなみに、欧州内ではストップオーバーが最大3回まで、日本国内では4回までと決まっています。
最大8回まで(欧州内3回まで日本国内4回まで)という制限内であれば、同じ都市に複数回ストップオーバーすることも可能です。
そして、ANAのオペレーターにお問い合わせして聞いてみたところ、地上移動の回数に制限はないとの事。
そのため
- ストップオーバー最大8回まで(欧州内3回まで・日本国内4回まで)
- 最大12フライトまで
の制限内であれば自由に地上移動可能です。
欧州内はLCCが安いため、現金で航空券を手配した方が割安感があります。そして、何と言っても欧州最大の魅力である鉄道旅。
欧州内はマイルで手配するのではなく、LCC、鉄道、バスなどを利用して細かく移動するのが最高の楽しみでもあります。
東回りなら、世界一周特典航空券でニューヨークからイギリス・ロンドンに入国。LCCや鉄道でパリやアムステルダムに行き、反時計回りで欧州内を巡る。世界一周特典航空券でドイツやスイスからアジア方面に行くルート。
西回りなら、世界一周特典航空券でチェコ・プラハに入国。LCCや鉄道でイギリス・ロンドンを目指しながら欧州内を巡る。世界一周特典航空券でロンドンからアメリカに行くルート。
という感じで自由に地上移動を組み合わせれば旅の幅が一気に広がりますよ!
6:最大12フライトまで
ANAマイルを使った世界一周特典航空券は、最大12フライトまで予約できます。
途中降機の回数よりも最大フライト数が多いので、乗継をしなければ行けない場所にも行きやすいです。
7:太平洋と大西洋をフライトでそれぞれ1回飛ぶ
世界一周特典航空券という名前から察することもできますが、太平洋と大西洋を1回ずつ特典航空券で超える必要があります。
必要マイル数を節約したいからと自己手配で安い航空券を買って移動するということができません。
例えば、たまたま日本から北米行きの飛行機が破格の値段で売られていたとします。
世界一周特典航空券で日本から北米行きの路線を入れてしまうと必要マイル数が増えちゃうから、自分で航空券を買って必要マイル数を節約しちゃおう!というのが出来ないということです。
8:途中での逆周りは原則NGだが同じエリア内なら可能
途中での逆周りは原則NGなのですが「同じエリア内」の逆周りは可能です。
例えば、日本→インド→シンガポール→ロンドンと西回りするとして、途中にある「インド→シンガポール」の区間は逆周りになります。しかし、同じエリア内の移動とされているのでOKとなるんですね。
ただし、日本→インド→フランクフルト→シンガポール→ロンドンと西回りするとして、途中にある「フランクフルト→シンガポール」の区間は、同じエリア内の移動ではないのでNGになります。
注意点
機材を選ぼう
特にビジネスクラスで発券を考えている場合は、各路線の機材を調べておきましょう。
せっかくビジネスクラスに搭乗しても古い機材だとビジネスクラス感がなくてガッカリということもあります。
意外とファーストクラスは乗れない
特典航空券のファーストクラスは、乗れる便が限られています。理由は、そもそもファーストクラスがない飛行機が多いからです。
なので、ファーストクラスの世界一周特典航空券を発券しても2回しか乗れず、その他はビジネスクラスになってしまうことがあります。
ファーストクラスとビジネスクラスでは、必要マイル数がかなり違うので、しっかり吟味されてみてくださいね。
あと、普通会員と上級会員で用意されている座席数に違いがあります。なので上級会員でない場合は、ファーストクラスの空席を見つけるのに苦労するかもしれません。
ANAマイルで行く世界一周特典航空券のルートづくりに便利なツール
ANAマイルを使った世界一周特典航空券のルートを作る際は「Book & Fly」というツールが便利です。
リンク:Book & Fly
Book & Flyでルートを作った後に、ANA会員ページで空席・座席クラスを確認していきます。かなり時間がかかりますが、めげずに頑張りましょう!
もし、会員ページ内で空席が無くても、予約時の電話で空席があると言われることもあります。
ルートが決まったらANAデスクに電話予約しましょう。
実際に発券した世界一周特典航空券のルート
「上海・浦東⇒バンクーバー⇒ロサンゼルス⇒シカゴ⇒ニューヨーク⇒チューリッヒ⇒地上移動⇒マルタ⇒イスタンブール⇒地上移動⇒ネヴシェヒル⇒イスタンブール⇒バンコク⇒上海・浦東」という東回りルートでビジネスクラスで発券しました。
- 途中降機(ストップオーバー):8回
- フライト数:9回
- 地上移動:2回
という感じで途中降機の最大回数ギリギリまで利用しました。
チューリッヒからマルタまでの地上移動では
- チューリッヒから電車でジュネーブ
- ジュネーブからLCCでドゥブロヴニク
- ドゥブロヴニクからバスでクロアチア縦断
- ロビニからバスでベネチア
- ベネチアからLCCでマルタ
というルートで約1ヶ月かけて回りました。クロアチア最高だったので、めっちゃおすすめです。
ちなみに、世界一周特典航空券を発券時は、チューリッヒからマルタの間を何も決めておらず、ニューヨークに着いたあたりから決めていった感じです。
イスタンブールからネヴシェヒルまでの地上移動では飛行機です。ネヴシェヒルはカッパドキアの気球ツアーに訪れる人が利用する主要空港です。
世界一周特典航空券で乗っておきたいおすすめの航空会社
ルートによって乗れる航空会社が変わってくると思いますが、個人的に乗って良かったおすすめの航空会社を4社ご紹介します。
世界一周特典航空券はぜひビジネスクラスで!ビジネスクラスが一番お得です。
各社の搭乗レビューも書いているので、お時間のある時にぜひ読んでみてください。
ANA
間違いなく世界トップクラスの航空会社です。特にビジネスクラス以上を利用する際は絶対に入れて欲しいです。
世界一周特典航空券ではANAの空席がなかったため、一度も利用しませんでしたが、過去に利用したビジネスクラスは最高でした。
日本語でやり取りできるのは安心ですし、機内食も美味しい!
関連:ANAビジネスクラス(B787 バンクーバー⇒羽田)搭乗記
ターキッシュエアラインズ
ビジネスクラスで発券し、さらにイスタンブール新空港発or経由する際は、ぜひターキッシュエアラインズのビジネスラウンジを利用してみて欲しいです。
とても幼稚な表現になってしまいますが、規模がエグいです。こんな空港ラウンジあるんだ!と驚かされます。
また、ビジネスクラスだと機内食専門のフライングシェフが食事を用意してくれます。
そのクオリティはスカイトラックス社の「ベストビジネスクラス機内食部門」のランキングで毎年高く評価されており、2017年は1位を受賞するほどの実力。シートの座り心地・寝心地も最高でした。
関連:ターキッシュエアラインズビジネスクラス搭乗記!機内食やアメニティは?A330-200 TK64便
スイス航空
個人的な機内食ランキングをつけるなら僕はスイス航空が1位です。
理由は僕の大好物である肉厚な赤身肉のレアステーキが機内食で食べれたからです。本当に個人的好みですみません(笑)
また、スイスチョコレートももらえるので、チョコレート好きにはたまらないと思います!
関連:【スイス航空ビジネスクラス搭乗レビュー】ニューヨーク⇒チューリッヒ A330-300 LX17便
エアカナダ
シートの座り心地・乗り心地が良いです。日本発だと機内食に和食があります!
関連①:【エアカナダビジネスクラス搭乗レビュー】上海浦東⇒バンクーバー AC26便 B787-9
関連②:【エアカナダビジネスクラス搭乗レビュー】成田-バンクーバー線
まとめ
世界一周特典航空券を発券するのはかなり時間と労力がかかりますが、夢が膨らみ楽しい過程だったりします。
ルールと決まりごとを理解したあとに、ルート決め、日程調整など決めなければいけないことがたくさんありますが、予約まで終えると、旅のスキルが格段に上がっていることに気づくはずです。
そして、発券が終われば最高に楽しい時間が待っています!
最高の世界一周にしてくださいね。
ANAマイルの貯め方に関するノウハウは、下記記事で詳しくご紹介しています。
参考:超初心者のためのANAマイルの貯め方!世界一周経験者が分かりやすく徹底解説