世界一危険or過酷と言われていたケニア国境の町モヤレからナイロビまでのバス移動。しかし、それは過去の話で今は危険でも過酷でも無くなっています。
実際に、モヤレからナイロビまでバス移動してみた経験をもとに、行き方、チケット購入方法、注意点、ワンポイントアドバイスをご紹介します。
目次
モヤレには宿泊しなくても良い
エチオピアのコンソから陸路国境越えのためにモヤレに1泊しなければいけないと考えている人もいますが、僕はモヤレに宿泊せずにナイロビまで抜けることが出来ました。
少し前までエチオピアのイミグレがボロい建物で微妙だったのが、今ではキレイな建物になって、12時を過ぎていても出国手続きをしてくれたおかげで、そのままナイロビ行きのバスに乗車することが出来ました。
なので、もし、コンソからのバスの到着が12時過ぎだったとしても諦めずにイミグレまで走ってみてください。通過出来る可能性アリです。
関連記事:コンソからモヤレまでの行き方・料金・チケット購入方法・注意点まとめ
ケニアに入国したらまずやるべきこと
エチオピアからケニアに入国したらまずやるべきことは次の4つです。
- ケニアの通貨「ケニアシリング」を入手する
- バスチケットを購入する
- 昼ごはんを食べる
- SIMカードを購入する
ケニアシリングは、町にいる両替おじさんにエチオピアのブルを両替してもらうかATMでお金を引き出すことで入手できます。
バスチケットについては後述します。
昼ごはんは、微妙な食堂しかありませんが、長時間移動になるので、少しでも何か食べておいた方が良いですよ。
米とじゃがいもと豆。これで100シリング(≒110円)でした。
SIMカードの購入をおすすめする理由は、ナイロビでUBERが利用できるという点です。これはまさに革命です。
凶悪都市で有名なナイロビ行きのバスは、その最も治安の悪いと言われるどダウンタウン近くに深夜4時頃バスが停まります。最悪の状況です。
そこからタクシーを拾って宿まで行くことになるのですが、そのタクシーもぼったくりはもちろん強盗まがいのタクシーに遭遇する確率もあります。
そんな危険な目に遭いたくないですよね?お金を払ってでも回避したくないですか?
そこで救世主UBERの存在です。ナイロビではSIMカードさえあれば安心安全のUBERが利用出来るんです。
しかも、UBERの料金は、タクシーを普通に利用する金額の半額なので、SIMカードを購入しても全く損しません。むしろ、SIMカードを購入した方がお得です。
安全面でも経済面でも優しくなるSIMカードは、ナイロビで大活躍してくれますよ。
僕はTelkom社のデータ容量4GBのプランのSIMカードをモヤレの小さな売店で購入して1000シリング(≒1,100円)でした。UBERだけで良いという場合は、1GB以下のプランもあったので、200円くらいからSIMカードを持てますよ。
ナイロビ行きのバスについて
モヤレからナイロビ行きのバス会社は何社もありますが、料金や所要時間、到着場所がほとんど同じなので、どのバスを選んでも大体同じです。
有名なバス会社は「モヤレスター」「NORTHERN CITY COACHES」「CROWN」で、僕は「NORTHERN CITY COACHES」を利用しました。
理由は色んな人のブログを呼んでいて、一番快適そうだったからです!エチオピアを旅していると快適さに飢えます。
ナイロビ行きのバス会社は、国境を越えて直進していくと左手に並んでいます。大型バスがたくさん停まっていますし、客引きもたくさんいるのですぐに分かります。
モヤレスターが一番最初に見え、そのまま直進して左に曲がるとNORTHERN CITY COACHESがあります。
看板が出ているので、分かりやすいです。地図にすると、ピンが刺さっている場所の近くにあります。
チケット購入について
チケット購入は、バス会社の窓口でケニアの通貨「ケニアシリング」で支払う必要があり、エチオピアの通貨「ブル」を両替するかATMでお金を引き出す必要があります。
町には両替おじさんがたくさんいるので、余ったお金は、おじさんに全額両替してもらいましょう。エチオピアの通貨はかなり弱いので、ナイロビでは両替不可です。
また、ATMは手数料が4USドルかかりました。
いずれにしてもかなりレートが悪いのは仕方ないと諦めるしか無いですね。
もし、USドルをお持ちなら、USドル払いできるか交渉してみるのもアリです。ケニアではUSドルがかなり強いので、もしかしたらUSドル払いできるかもしれません。
座席は指定座席ですが、空席状況次第で好きな座席を選べるので、なるべく前の座席を選びましょう!バスのサスペンションがめちゃくちゃ柔らかいので、後ろはかなり揺れます。ツラいです。
- 料金:2,000シリング
- 所要時間:約14時間
ナイロビまでの流れ
PM2:20 バス会社の前に集合
PM2:30に出発するから、10〜15分前には来てね、と言われていたので、10分前にバス会社に行きました。
バスの前で荷物を入れる袋が販売されていました。この路線は、荷物を預けると砂まみれになって返ってくると有名なので、砂から守るためにみんな袋を買っていました。僕も購入。1袋100シリング(≒110円)。
名前を書いて、バスに荷物を預けます。
PM2:30 バスに乗車
バスに乗り込みます。
座席は真ん中の「11B」でした。かなり快適と聞いていたんですが、車内にはゴキブリがちらほら。一気にテンション下がりましたね。血の気が引くというか。笑
持っていた虫除けスプレーとミントのスプレーを噴射。効き目は良く、すぐにどこかへ去ってくれました。
結界を張るがごとく自分の座席回りにも虫除けスプレーとミントのスプレーを撒き散らしました。来てくれるな、ゴキブリ。
座席シートの配列は2列2列、足元はなかなか広く、こぶし5個分くらいはありましたが、汚めです。ゴキブリが出たこともあって、カバンを足元に置く気にはなれず抱えていました。
「あー、モヤレスターにすれば良かったのかなー。」と、後悔しているとバスが出発しました。定刻の10分遅れくらいだったと思います。
しかし、そんな後悔も・・・
バスが出発して1時間もすると、最高にキレイな景色な中を突っ走っていきます。道には、ラクダ、牛、猿などの動物が普通にいて、そこはサファリと化していました。
この移動中の景色は、過去40ヶ国近く回ってきている中でトップクラスの景色でした。ずっと見惚れていました。
羊を数十匹飼う羊飼いと羊の群れ。荒野を自由に駆け回るラクダの群れ。ホントに最高でした。
また、悪路と言われていたのは過去の話で、めちゃくちゃキレイに舗装されていてあまり揺れませんでした。
ただ、バスのサスペンションが異常に柔らかいので、それが原因で揺れることはあります。特に後部座席は揺れると思います。
エチオピアのバスに比べると快適でしかないですよ。天国です。
武装強盗について
モヤレからナイロビの移動は、数年前までバス強盗が出現していたようで、日本人も何名か被害に遭っているとの情報があります。
そんな過去の経緯から、僕が移動した2018年4月末の段階では、10回くらいの検問ヶ所&パスポートチェックがあって、かなり厳重となっていました。強盗が入ってくる隙は無し。
PM11:30 休憩
検問とパスポートチェックを繰り返しながら夜11時半にようやく夕飯の休憩。30分間ありました。
休憩を取る時間がおかしいんですが、きっと、途中に町がないがためにこの時間になるんだと思います。
この時間まで、トイレ休憩は一回もなく、検問の隙間時間に外でする感じです。この移動でキツいのはトイレ休憩がないことですね。特に女性はツラいかもです。妻は苦しんでいました。
AM5:00 ナイロビ到着
明るくなるまでバス車内で待つ事が出来ます。他の現地人の乗客も明るくなるまで待っています。
ただ、狭いバス車内で待つのも苦痛なんですよね。そんな場合は、目の前にあるNORTHERN CITY COACHES社の事務所で待たせてもらう事も出来ましたので、快適な方で待ちましょう!
ちなみに、事務所ではチャイをごちそうしてくれますよ。
バスは、日本人がよく宿泊するニューケニアロッジから3〜4km離れた場所に停まります。そのため、移動はタクシー一択です。さすがに大きな荷物を持ってこの距離を歩くのは危険です。
ただ、タクシーも交渉が必要だったり、強盗まがいのタクシーもいるので、手間&リスクが付きまといます。
ここで国境の町モヤレで購入したSIMカードの出番です。必殺UBER。
ナイロビではUBERが利用できて、料金は普通のタクシーの半額、安心安全なので、めっちゃ快適移動できます。ちなみに、バスが到着した時間帯でもUBERが動いていましたよ。
ニューケニアロッジまでなら400シリング(≒440円)くらいで行けます。
モヤレからナイロビまでのバス移動まとめ
- 料金:2,000シリング
- 手配方法:当日モヤレのバス会社窓口にて購入
- 所要時間:14時間半
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