スペインの第三の都市と言われるバレンシア。スペインの首都マドリードから。もしくは観光で盛んなバルセロナから訪れる人もすくなくありません。特に、スペインのトマト祭り「トマティーナ」に参加する際に、バレンシアに滞在することは定番となっています。
そこで、当記事ではマドリードからバレンシアへの行き方。バルセロナからバレンシアへの行き方。それぞれの特徴とメリット・デメリットや注意点まで網羅してご紹介します。
目次
電車でバレンシアまでアクセスする
バレンシアまで電車でアクセスする場合は、1日に運行している本数がバスに比べて少ないですが、バス酔いする人にとっては電車移動は外せないだろうと思います。
まずは、それぞれの都市から運行している電車の特徴を列挙してみました。
マドリードからバレンシア行きの電車
種類 | 所要時間 | 本数 | 価格 |
AVE(新幹線) | 約1時間45分 | 1~2時間に1本 | 片道72.40ユーロ |
ALVIA(特急) | 約2時間 | 1日2本程度 | 片道70.30ユーロ |
Intercity(特急) | 約2時間15分 | 1日2本程度 | 片道49.90ユーロ |
Regional(各駅) | 約6時間半~7時間 | 1日3本程度 | 片道26.35ユーロ |
バルセロナからバレンシア行きの電車
種類 | 所要時間 | 本数 | 価格 |
Euromed(特急) | 約3時間 | 1~2時間に1本 | 片道45.00ユーロ |
Alvia(急行) | 約3時間15分 | 1日1本程度 | 片道40.50ユーロ |
R.express(急行・各駅) | 約5時間 | 1日1本程度 | 片道27.50ユーロ |
スペインの電車はとてもキレイで快適ですし大自然を眺めながらの移動にも注目です。各駅以外の電車はバスよりも所要時間が短いですが、その分値段も高いです。
電車チケットの購入方法
チケットの購入はネット予約or駅の窓口か券売機で購入可能です。ネットで予約する場合は、早割や往復割引などの割引があったり、学割などもあるため、上記は価格よりも安くなることも。
ネット予約はスペインの国鉄renfeの公式サイトで予約可能です。
HP:電車のネット予約
ただし、購入方法が複雑なので、現地到着後、駅で購入するのが簡単です。予約がいっぱいで電車に乗れないなんて事はそうそうありませんので、ご安心を。
電車でアクセスする際の注意点
マドリードを数日間観光後にバレンシアに移動する場合は関係ありませんが、日本や他の国からマドリードに飛行機でアクセスして、そのままバレンシアに移動する旅程を組む際は、飛行機の遅延もあり得ますので、現地到着後に駅の窓口or券売機で購入するのが無難です。飛行機遅延ばかりは読めませんからね。
駅構内の窓口やチケット券売機では日本発行のクレジットカードが使用できないと書かれているサイトもありますが、僕はVISAブランドのクレジットカードで問題なく決済できました。Mastercardも利用できそうで、JCBやアメックスは利用不可でした。
現在スペイン内で長距離列車に乗る場合は、手荷物検査があるため、時間に余裕を持って駅に向かいましょう。スペインの電車ではスリによる盗難が多発しているので、貴重品は座席上の棚などに置かず、必ず膝の上などに置きましょう。
バスでバレンシアまでアクセスする
スペインの高速バスは日本の高速バス同様に快適で、渋滞もなく時間通りに発着することが多いです。エアコンもちゃんと効きますし、運転も荒くありません。マドリード⇄バレンシア間の移動はavanzaというバス会社。バルセロナ⇄バレンシア間の移動はALSAというバス会社になります。
運行本数は季節によって変更があります。詳しい時刻表などは、avanzaやALSAのサイトをご参照下さい。
マドリードからバレンシア行きのバス
- 所要時間:約4時間15分
- 片道料金:30~35ユーロ(※往復割引有り)
- 運行本数:1日10本程度
- バス会社:avanza社
- バス乗り場: Avda. Mendez Alvaro, 83
バルセロナからバレンシア行きのバス
- 所要時間:約4時間半
- 片道料金:30~35ユーロ(※往復割引有り)
- 運行本数:1日10本程度
- バス会社:ALSA社
僕はマドリードからバレンシアに行ったので、avanzaのサイトにてチケットを購入しました。同じくマドリードからバレンシアに向かおうとしている方は、予約はそこまで難しくなかったので、下記図解を見ながら進めて頂ければと思います。
バスチケットの予約方法(avanza例)
avanzaの公式サイトに行くと上記ページが表示されているので、まずは行き先を入力します。おそらくスペイン語表記になっているので、英語表記に切り替えておくと分かりやすいかと思います。
言語を切り替えた後は、片道なのか往復なのかを選択します。その後に行き先を入力してください。Originは出発地。Destinatは到着地です。最後に日付と人数を選択し「Buscar」をクリックして次に進みます。
すると、運行時間に合わせて料金が表示されます。EXPRESSとNORMALでさほど違いはないので料金の安いNORMALで十分です。ご覧の通り、1日にかなりの本数が出ています。価格も電車に比べて安いです。
次に、個人情報を入力していきます。番号ごとにどうやって記入したら良いかを列挙してみました。
- 名前:Shota
- 苗字:Yamagiwa
- ID:パスポート番号を入力
- 携帯番号:日本の番号でもOK
- メールアドレス:Gmailやyahooメール推奨
- 名前:Shota
- 苗字:Yamagiwa
- 利用規約:2つのチェックボックスにチェックを入れる
「CONTINUE」をクリックして次に進みます。
次は座席指定をします。緑色部分が空席なので、希望の座席をクリックしてください。クリックして白色に変わったのを確認したら決済に進みます。
- クレジットカードorデビットカード
- PayPal
どちらかで決済可能です。
カード決済はVISA、Master、アメックスでの決済が可能です。
- カード番号
- 有効期限
- カード裏面の3桁の番号
を入力し、決済完了させたら予約完了です。
完了後にeチケット付きのメールが送られてきます。メールの添付ファイルに時刻やバス乗り場などの詳細が記載されていますので、分かりやすい場所に保管しておきましょう。バス乗車時に添付ファイルのデータを運転手に見せれば乗車できます。iPhoneならiBooksに保存可能なのでオフラインでも閲覧可能です。
avanzaの予約はこちらから出来ます。
バスでアクセスする際の注意点
バスも電車同様に、飛行機でマドリードに着いてそのままバレンシアに向かう際は、飛行機遅延のリスクがあるため、バスチケットの購入はある程度時間が読める現地に着いてからの購入が無難です。
バス乗車時は電車と違い手荷物検査などはありません。スーツケースなども問題なく運べます。念のため貴重品はバス社内に持ち込み、休憩の時も持ち歩く事をおすすめします。
僕が乗車したバスにはたまたまトイレが付いていませんでしたが、バスにはほぼ100%トイレが設置されているようです。
まとめ
バレンシアまでは電車と比較すると、バス移動の方がスリに遭う可能性も低いですし料金的にも安くて本数も多いので安心かつ便利です。
また大自然の中を走るバスからの眺めも良く個人的にはバスが好きです。
バスに乗っている様子を動画でレビューしていますのでご覧になってみてください。