海外旅行に行くには、少なからず最低でも1万円程度の現金を持っていく必要があり、しかも日本円のままでは使えません。
アメリカに行くなら米ドルに。オーストラリアに行くなら豪ドルに。タイに行くならバーツに。必ず訪れる国の通貨に両替する必要があります。
この両替時に出てくるのが「為替手数料」です。
この記事では、両替時に発生する「為替手数料」について解説します。
目次
為替手数料とは一体何のこと?
日本円から海外の通貨にお金を変える場合は、為替手数料が必ずかかります。
為替手数料とは、お金を交換する際に発生する手数料のことです。
例えば、日本円を米ドルに両替する場合に、ニュースなどで1ドル=110円と報道されていたら、そこに交換するための為替手数料が乗っかります。
つまり、今日の円相場が1ドル=110円とテレビで報道されていても、それ以上に手数料が発生するという事です。
そして、お金のレートが日によって変わり、旅行に出かける日は1ドル=110円だったけど、帰国したら1ドル=115円になっていた。という感じでレートが大きく変わっていることもあります。
為替手数料は、決まっているものなの?
では、為替手数料は一律で決まっているものなのでしょうか?答えは「NO」です。
両替する場所によって、手数料が変わってきます。
両替所もボランティアではなく、商売として運営しているので、人件費、テナント費などの維持費や利益のための儲けが必要です。なので、その利益分を手数料で賄っているのです。
例えば、日本円相場が1ドル110円の場合、日本円から米ドルに交換する時は、1ドル当たり115円に設定して、1ドル両替するために5円の手数料を取る。
100ドル分に両替すれば500円の利益です。10,000ドル分に両替すれば50,000円の利益です。そして、米ドルから日本円に戻すときにも、同じように為替手数料が発生します。
なかなかいい商売ですよね。
一度両替したら使い切らないと損をする!?
これを実際の旅行シーンでシュミレーションしてみるとこうです。
例えば、1ドル両替するのに115円のレートかかり、100ドルを手に入れるために11,500円かかりました。
ところが、アメリカに行ってみると、クレジットカードで全ての事が済み、旅行中に現金を使う事が一切ありませんでした。
日本に帰国し100ドル余ってしまった。100ドルを持ってても仕方がないから日本円に両替します。
米ドルから日本円に交換すると、105円で1ドルとなっていました。
100ドルを日本円に戻したら、10,500円にしかならなず、1,000円を損した結果になりました。
このような事が起きるのは至って普通なんですね。なぜなら、手数料が二重に取られてしまうからです。
日本円から米ドルに両替する時に手数料が取られて、米ドルから日本円に戻すときにも手数料が取られるので、何も手をつけていないのに損をしてしまうんです。
なので、一度両替をしたら、使い切らないと損になってしまうんです。
為替手数料は、両替する場所によって違い、手数料が安いところもあれば、割高なところもあります。国内で両替するのと、現地で両替するのでも手数料が変わってきます。
以上の事を踏まえて、両替する際の注意点を
注意点1:一気に全部を両替しない。こまめに両替するのがベスト!
特に初めての海外旅行では、現地で両替するのが不安で、日本で全部を両替しておこう!と思うかもしれません。しかし、最初に全額両替してしまうと、後々損をする可能性があります。
上述した通り、現地のお金が余って、日本に持ち帰っても使える場所がないので、日本円に両替せざるを得ません。そして日本円に両替する際に、再度手数料が発生するため、損してしまうのです。
「また両替するのが面倒くさい」「どうせ手数料が取られるなら…」という理由で、現地でお土産を購入したりして全部使ってしまうという手もあるかもしれませんが、後々に買わなければよかったと後悔することもあります。
実際に僕もインドに行った時に、どうせお金が余るならと、色んなお土産を購入しましたが、帰国して目が覚めたら「何でこんなの購入したんだろう…」と後悔した経験があります。
このように、ムダな出費になってしまいますので、一度に全部を両替せず、必要になったら現地で両替するというのが一番賢い両替の仕方です。
観光地には両替所がありますし、現地の銀行などでも両替出来るのでご安心を。
特に、余裕を持って多めに現金を持って行く場合は、余裕の部分は日本円で持っておきましょう。
注意点2:両替はなるべく現地の両替所で
海外旅行が初めてだと、見えない事が多すぎて、とりあえず日本の空港で両替しておこう!と思うかもしれませんが、両替はなるべく現地で済ませた方がベターです。
現地の空港にも必ず両替所があるので、現地で両替した方が手数料が安いです。
そして、もっと言うなら、現地の空港でホテルまでの移動費+αくらいを両替しておき、街中の両替所で両替するのが最もお得です。
街中の両替所がなかなか見つからない場合は、ホテルでも両替してくれますので、それでも空港で両替するよりは手数料が安いです。
注意点3:両替時はなるべく小額紙幣をもらう
両替をすると、人生ゲームの終盤みたいにかなりお札がかさばります。
なので、現地の高額紙幣を受け取ってしまいがちですが、ここに落とし穴があります。紙幣に対する価値観が日本の感覚とはかなり違うんです。
例えば、アメリカに行く際に、100ドル分を両替したとします。
日本だと1万円を持っていても何不自由なく使えて、きちんとお釣りも返ってきますが、100ドル札で支払うと、すごく嫌な顔をされることが多く、お釣りがないからダメだと断られることもあります。
場合によっては、偽札かどうかを調べられてすごく時間がかかる事も。
これはアメリカだけではなく、オーストラリアでもカナダでも、タイでもカンボジアでも割と全世界共通することです。
というのも、どこの国も窃盗防止で、日本のように多額のお釣りを用意していません。レジにお金を置かないようにしているんです。
レジにお釣りがきちんと用意しているのは、日本くらいなんですね。
なので、両替時は、なるべく小額紙幣でもらうようにしましょう。そして、硬貨をもらっておくことをおすすめします。
現地で、少額紙幣に交換する際の英語をご紹介しますので、困ったら活用してみてください。
【両替時に言うと小額紙幣で渡してくれる英語】
Could you give me small money?(少額紙幣でもらえませんか?)
【両替後に小額紙幣に変えて欲しい時に使う英語】
Can I break this?(お金をくずしてくれませんか?)
【紙幣を硬貨に変えて欲しい時に使う英語】
Could you change it a coin?(硬貨に交換してくれませんか?)
(硬貨は、公共交通機関やチップの支払いなどで便利なので、あった方が良いです。)
まとめ
いかがでしたか?
日本で両替するよりも現地で両替した方が手数料が安いので、ぜひ、現地での両替にチャレンジしてみてくださいね!
現地で両替できると、それだけで楽しくなりますよ!