大きな勘違いをしている人には「そのまま行け!」と優しく見守ってあげてほしい

僕が、起業したての頃。いや、正確には、仕事がなかったからただのプー太郎だった頃だ。

仕事が無い分、お金はないけど時間だけがあって、どうしていいか分からなくて困りすぎて、A8のセルフバックをひたすら眺めていた事があります。

そして「〇〇〇出版社に原稿を送ったら3,000円の報酬がもらえる」という案件を見つけ、3〜4時間でめちゃくちゃ適当に原稿を書き殴って送ってみたんです。

それまでは、文章なんて全然書いたことがなかったので、今見返すと本当にひどい文章…笑

ウソかもしれないたった一言が僕の人生を変えてくれた

3,000円もらえればそれで満足だったのにも関わらず、トントン拍子で話が進み「山際さんの原稿面白いので、ぜひ、出版しませんか?」となった。

その時に「やべぇ、、俺って、文才あるかも」なんて大きな勘違いが始まった。

今しっかりと振り返ると、A8のセルフバックで本を出版してみたいと思っている人を集客して、自費出版させて儲けを出している出版社だったので、誰でも出版出来たんです。

「選ばれし者が出版!」というわけではない。

でも、僕は、きっとウソだったかもしれないたった一人の「面白い文章書くね」という言葉で、人生が180度変わりました。

ほんの些細な誰かの一言が、僕の心に明かりを灯し、人生を動かしてくれたんです。

勘違いしたまま進んでみた

右も左も、文章の書き方さえもわからない5年前。仕事の一つに「文章を書く」ことを取り入れてみた。

最初は死ぬほど下手な文章しか書けない自分が恥ずかしくて「ライターやってるよ」なんて事を誰にも言えなかった。

それでも、文章を書く仕事をもらったり、当時やっていたアメブロを読んで「文章上手だね」と言ってくれる人が少しずつ増えていった。

そこでまたどんどん勘違いしていく。

「やっぱり、俺って文才あるかも」

普通すぎて平凡な自分にも人より秀でているものが見つかった気がして、めちゃくちゃ嬉しかった。

全然割に合わなかったけれど「もっと書いてみよう」と夢中になれた。

飽き性で中途半端に色んなことに手を出して、何も身になっていなかった僕が文章を書き続けられているのは、”ウソかもしれない一言”があったからなんだと思う。

たぶん出版社の担当者からの声がなかったら、僕は今、このブログをやっていなかったかもしれないし、今のようなライフスタイルは送っていなかったかもしれない。

こんな最高な人生を手に入れられなかったと思う。

言葉には、人の人生を変える力がある。」心底実感している僕のエピソードの一つです。

結果を早く出す事ばかりを求めてはいけない

なにか新しいことを始めるときに

「何をどのくらいの時間をかければ、こうなる」

多くの人が大人になっていくと、誰かの尺度で物事を図っていくようになる。

組織に属すと、失敗が許されなくなり、目処を求められ、徹底的にリスクを回避するよう求められ、少しでもうまくいかなかったり、計画通りいかなくなった瞬間に、叩かれる。

そして、早く結果が出ないと冷ややかな目で見られる風潮がある。

やったことないことをやるのだから、予測不能で当たり前。そして、最初は下手くそで当たり前だ。

でも多くの人は「早く結果が出ないのは悪だ、時間のムダだ」と思い込んでしまっているから、少しでもうまくいかないとすぐにチャレンジをやめてしまいます。

人生の敗北者のような気がしてきて、セルフイメージがどんどん下がってしまって、自分を否定するようになっていくんです。

僕だってそうだった。

「あいつ一生懸命やってるけど、全然ダメだよね」という批判が怖くて、自分が何をやっているかを人にはなかなか言えなかった。

だから一生懸命やっている人を否定せずに「もっとやってみなよ」と声をかけてあげるだけで、もしかしたらその人が苦しんでいる鎖を解くことができて、高く飛べるようになるかもしれません。

一生懸命やっているからこそ、ほんの些細な言葉がパワーになることも、心を打ち砕くこともあるんです。

だから、まわりに一生懸命な人がいたら「もっとやれ!どんどん突っ走れ!!」と一言かけてあげるだけで、その人の人生を劇的に変えることになるかもしれません。

だから、一生懸命な人を否定しちゃいけないし、結果のスピードだけを求めちゃいけない。

時代は、どんどんスピード感が早くなっているけれど、人間は人間のまま変わっていないのだから。