海外旅行に行くと、好きな時にスマホでネットが使えるか使えないかで旅の快適さが大きく変わってきますよね。
海外でスマホを利用する方法として
- WiFiルーターをレンタルして現地で使う
- SIMフリーのスマホを購入して現地でプリペイドSIMを購入する
- docomo、au、softbankのキャリアで提供される海外定額プランを使う
の3つ手段があります。
僕自身、SIMフリーのiphoneを所持して、現地のSIMを購入して利用していますが、正直、便利な時とそうでないときがあります。
今回は、SIMフリーのスマホに特化して、SIMフリーのスマホは本当に便利でお得なのか?という事を解説しながら、海外で利用していて僕が感じる感想も含めてご紹介していきます。
目次
SIMフリーのスマホとは?
まず、SIMフリーのスマホって一体何なの?という事から解説していきます。
docomo、au、softbankなどのキャリアで購入したスマホやタブレットは、購入したキャリアでしか使えないようにSIMにロックがかかっています。これをSIMロックと言います。
この状態だと、他のキャリアのSIMカードを差し替えてもスマホが使えません。つまり、機種代0円のキャンペーンをやる代わりに、他のキャリアに逃げられて月々の料金を回収するために顧客を囲い込むための戦略としてSIMロックが存在しています。
一方で、SIMにロックがかかっていない状態のスマホを「SIMフリー」と言います。キャリアに縛られず、世界中のキャリアで利用することが出来るので、とても便利です。
そのため、海外旅行によく行く人は、SIMフリーのスマホを所持している事が多いです。
海外で販売されているスマホは基本的にSIMフリーのスマホで、特に東南アジアではかなり安価で購入出来るので、SIMフリーのスマホをお土産にしている人もいます。
バイヤーと呼ばれる人達は、業者が出入りするようなマーケットで大量に買い付けて、日本で販売していたりします。
それほどSIMフリーのスマホには需要があるんです。
日本でもアップルストアで販売されているiphoneは全てSIMフリーのスマホです。僕はアップルストアでSIMフリーのiphone6Sを購入しました。
SIMフリースマホ 国内でのメリット
日本国内でSIMフリーのスマホを持っていて感じるメリットは
- 好きなキャリアを選べる
- MVMOの格安プランに加入できる(月額1,000円〜)
- 2年縛りから解放される
- MNPで電話番号の維持が可能
という4点に集約されます。やっぱり料金的メリットが絶大です。
あまり通話もしないのにスマホを持っているという理由で、月額1万円近く払わなければいけなかったのが、利用状況に合わせた料金プランを選べるようになります。
月額1,000円程度でスマホが使えるようになるので、仮に月額1,000円の料金プランで1年間利用したとすると、年間で12,000円です。
docomoなどの大手キャリアで月額10,000円払っていたとすると、1年間で約10万円の差額が出ます。海外旅行に2回くらい行けちゃうお金になります。
そう考えると、SIMフリーのiphoneを買ってMVMOの格安SIMで契約した方がお得です。
SIMフリースマホ 国内でのデメリット
そんなSIMフリースマホは、メリットだらけかと言ったらもちろんデメリットも存在します。
- 大手キャリアの手厚いサポートがない
- 大手キャリアのメールアドレスが使えない(@docomo.ne.jpなど)
- 通信速度が遅い&制限がある
- 無料通話がない
- LINEのID検索ができない
- SIMフリー機種を用意しないといけない
- 新規で番号をもらうと「070」になる可能性がある
7点のデメリットが存在しますが、実際のところデメリットに感じるのは、SIMフリー機種を用意しないといけない事くらいです。
一括で何万円もするスマホを購入するわけですので「ウッ…」と、なるかと思います。
大手キャリアの手厚いサポートと言っても、そもそも格安SIMを提供しているMVMO業者にもサポートはありますし、キャリアのメールアドレスもGmailやyahooメールで代替が効きますよね。
SIMフリースマホ 海外でのメリット
では、SIMフリースマホを海外で利用することのメリットについてです。
- パケ死のリスクがゼロ
- 現地でストレス無くネットが利用できる
- 国によってSIMがめちゃくちゃ安い
- WiFiルーターのレンタル&持ち歩きをしなくてもいい
- WiFiを気にしてお店選びをしなくていい
一つずつ説明していきます。
パケ死のリスクがゼロ
docomoなどの大手キャリアのSIMを挿したまま海外に行った際に、スマホの通信使用料金が50万円になっていたというケースがよくある話です。
大手キャリアのSIMを挿していると、海外に行ってもネットに繋がるので「おー、ラッキー!使えるじゃん!」と、知らずに利用していると、自動的に海外用の通信プランが適用され、料金が加算されていきます。
そして、翌月のあまりにも高額な請求額を見て血の気が引く。今でもこのような事が起きています。
SIMフリーのスマホの場合は、その心配をしなくても良くなります。
現地でストレス無くネットが利用できる
SIMロックのかかったスマホの場合、海外の現地でSIMを購入しても利用することが出来ませんが、SIMフリーのスマホの場合は、海外の現地SIMが利用できます。
そのため、街歩きをしていてもネットが使えるので、行きたい場所を地図で調べたり、リアルタイムでSNSに投稿することが出来ます。
好きな時にネットに繋がるので、何かと安心です。
国によってSIMがめちゃくちゃ安い
アメリカではプリペイドSIMが安くても$40くらいしましたが、カンボジアでは$5(500円)くらいから現地で使えるSIMを入手することが出来ます。
WiFiルーターをレンタルすると1日で500円くらいかかってしまうので、物価の安い国の場合は、だいぶ節約することが出来ます。
WiFiルーターのレンタル&持ち歩きをしなくてもいい
SIMフリーのスマホを持っていない人が、WiFiルーターをレンタルして海外に渡航しています。
上述しましたが、安くても1日500円かかってしまいますし、1日当たりの通信容量に制限があったりします。そして、WiFiルーターの充電を忘れてしまうと、そもそもネットに繋ぐことが出来なくなるので面倒だったりします。
また、どこに行くにもWiFiルーターを持ち歩かなければいけないので、荷物を持ちたくない人にとってはかなりストレスになります。
それに比べてSIMフリーはいつもと変わらず手ぶらなスタイルでいれるので楽です。
WiFiを気にしてお店選びをしなくていい
海外で街歩きをしていると、気になるカフェやレストランに出会うことが数多くあります。
休憩がてらカフェに入ろうとした時に、気になるお店だけどWiFiがないお店。あまり気にならないお店だけどWiFiがあるお店。
この2択で迷った時に、僕がSIMフリーのスマホを持っていなかった時は、あまり気にならないお店だけどWiFiがあるという理由でお店を選んでいた事が多かったです。
ついついWiFiがあるかないかでお店を選んでしまうので、本当に行きたいお店から足が遠のいてしまったりするんです。
これは本当にもったいないことでしたが、SIMフリーのスマホを持ってからは、お店選びに一切の妥協がなくなったのが良かった点です。
SIMフリースマホ 海外でのデメリット
多少のデメリットを感じたことがあったので書いておきます。
- 現地でSIMカードを購入するのが手間
- SIMカードのサイズが違うことがある
僕が感じたのは上記2点だけです。
英語が全くできない、英語が出来ても英語圏じゃない国の場合は、SIMカードの購入に戸惑うかもしれません。
そして、国によってSIMカードのサイズが違うことがあるので、現地で購入したSIMカードが違う場合は、切らなければいけません。
購入時に店員さんが切ってくれることがほとんどですが、場合によっては追加料金を取られたり、やってくれないこともあります。
なので、SIMカッターを持っておいた方がいいです。僕が実際に感じたデメリットは2点だけです。
国によってはWiFiルーターをレンタルした方が安く済む国もあるので、費用を安く抑えたい方は比較してみてください。
SIMフリーをスマホを持つべき人
海外旅行や世界一周、留学、ワーホリなど1週間以上の期間を海外で過ごす場合は、SIMフリーのスマホを購入すべきです。現地SIMを購入した方が安いです。
そして、荷物をあまり持ち歩きたくない人は、長期旅行でなくてもWiFiルーターを持ち歩くのがかなりストレスになると思いますので、現地でSIMを購入してSIMフリーのスマホを利用した方がいいです。
実際に、僕は充電するのを忘れたりしましたし、いちいち持ち歩くのが苦痛でした。
また、日本での月々のスマホの使用料金が格段に安くなりますので、ムダな出費を抑えたい人は、あまり海外旅行に行く予定がなくてもSIMフリーのスマホを持った方がいいと思います。
どの角度から考えても、SIMフリーのスマホを持っていた方が便利でお得になることは間違いありません。
ちなみに海外版のiphoneだとカメラ撮影時のシャッター音が無音なので、海外版のiphoneがオススメです。
写真を撮影する度にシャッター音が鳴るのは、かなり恥ずかしいんですよ。。