シアトルでの主な交通手段は電車とバスになります。これらを使いこなすことが出来るだけでシアトルの観光がとても快適になります。
そこで、バスや電車を利用する際に、楽でお得になるのが「オルカカード」の存在です。まずは、オルカカードとは何なのか?どれだけお得なのか?について一緒に見ていきましょう。
目次
オルカ(orca)カードとは?
オルカカードとは、日本で言うSuicaカードやパスモカードみたいなカードで、カードにお金をチャージしてバスや電車を利用出来る電子マネーカードです。
カードを使うためには、カード購入が5ドル(約500円)かかり、自分の使いたい分だけをオルカカードにチャージしておくことが可能です。現金でもクレジットカードでも購入&チャージが出来ます。
オルカカードを所持しておくと、バスや電車に乗車する際にいちいちお金を払わなくて済むので、とても楽ですし、特にバスに乗車する時は現金払いだとお釣りが出ないので、オルカカードがあると無駄な出費を防ぐことが出来ます。
オルカカードは本当にお得なのか?
オルカカードを利用する場合としない場合では何が違うのか?簡単に比較してみたいと思います。
お釣りが無駄にならない
まずは、バスに乗車する場合は、両替機が無いので、バス運賃がぴったり無いとお釣りが返ってきません。例えば、バスの運賃が2.5ドルで5ドル札しか持っていないと2.5ドル分(約250円)が無駄になってしまいます。
ですが、オルカカードは運賃分だけを引いてくれるのでムダが生じません。
乗り換え時の適用時間が長い
現金で支払いう場合は、運転手に「Transfer, please.」と伝えてトランスファー(乗り換えチケット)をもらえば、90分以内は乗り換えが無料になります。90分以内のバス利用であればバスに何回乗っても1回分の運賃でOKという事です。
一方でオルカカードの場合は、最初のカード読み取りから2時間以内と現金払いよりも30分長い時間が適用されます。シアトルではかなりの頻度でバスを使うので、たったの30分がされど30分になります。
ただしオフピーク時からピーク時への移行時には差額の支払いが必要なので要注意。
オルカカードを持っているだけで割引があるって本当?
オルカカードの割引は、無職や低所得の人に適用されるシステムです。そのため、オルカカード購入の他に別途申請が必要となります。観光客向けではなく在住者向けの割引制度になるため、オルカカードを持っている人全員が割引になるわけではありません。
シュミレーションをしてみた
電車とメトロバス (Metro) の乗り換えは、現金払いの場合はリンクしていません。ですが、オルカカードでは乗り換えが適用されます。バンクーバーに訪れた事がある人ならコンパスカードと仕組みが同じと言えばイメージしやすいはずです。
例えば、空港からダウンタウンまで電車行って、バスに乗り換えた場合、通常なら電車代 2.5ドル + バス代 2ドル=合計4.5ドルの料金が掛かります。
ですが、オルカカードを持っていれば電車乗車時に2.5ドルが引かれるだけで、バスに乗り換えても2時間以内の乗り換えなら新たな料金が掛からず2.5ドルのみで済むので、2ドルお得になります。
そのため、空港往復するだけで4ドル浮くので、オルカカード購入時の5ドルがほぼペイ出来ます。市内観光してバスに乗ったり、お釣りが返ってこないことを考えると、ビール1杯分(5ドル)や生牡蠣が1.5ドルで食べれるシアトルですので、オルカカードを所持しておくお得さは言うまでもないという感じです。
金銭的なメリット以外にもいちいち乗り換えチケットをもらう手間も小銭の事を考えながら現金を管理する手間も省けますので、シアトル観光の際は、ぜひオルカカードを所持すると快適でお得です。
オルカカードの買い方
オルカカードの買い方は、空港や駅に設置されてある専用の券売機で購入できます。バス乗車時には購入出来ませんのでご注意を。
券売機を見つけたら、上記トップ画面が表示されています。「Buy a new ORCA card」をタップします。
カード発行に5ドルかかることが明記されているので、確認後に「Buy a new ORCA card」をタップ。
左側の黄緑ボタンをタップ。
すると、チャージする金額を選択できますので、希望額を選択後に上記確認画面が表示されます。
現金払い(Cash)かクレジットカード(Credit card)のどちらかを支払い方法を選択します。
それぞれの支払手続きを済ませると・・・
オルカカードとレシート、お釣りがある場合はお釣りが出てきます。以上がオルカカードの購入方法です。
オルカカードの使い方
バスに乗る際は、日本のバスと同じように前方の運転手脇にオルカカードをタッチする機械があるので、タッチすればOKです。その際、運転手から乗り換えチケットをもらわなくても、オルカカードに履歴が記憶されので、タッチするだけでOKです。
電車に乗る際は、券売機はあるものの日本の電車のように改札がありません。電車乗り口の手前に上記写真の左側に映っている機械がありますので、各自オルカカードをタッチします。
これをタッチしないと無賃乗車扱いになりますので、忘れずにタッチするようにしましょう。タッチするのを忘れると・・・
無賃乗車の罰金制度
電車に乗っていると、鉄道警察が電車賃をちゃんと払っているかどうか抜き打ちで回ってきます。その際に無賃乗車が発覚すると、124ドル(約12,400円)の罰金となってしまいます。
そんな事をしないと思いますが、ついうっかり電車乗車のルールを知らずに電車に乗ってしまうこともあると思います。ただルールを知らないがゆえに罰金を払わされるなんて痛いことはないと思いますので、どうかお気をつけください。
という事で、シアトル観光が3倍快適でお得になるオルカカードの買い方と使い方についてのご紹介でした。最後に、シアトルの電車やバスは時間帯によって運賃が変わるので、まとめておきます。
オルカカードが使える公共交通機関
- メトロバス
街中で走っているバス - リンクライトレール
シータック空港からダウンタウンのウエストレイク駅までの全13駅を約37分で結ぶ路面電車。 - モノレール
ダウンタウンのウエストレイクセンターとスペースニードルのあるシアトルセンターを2分で結ぶモノレール。10 分間隔で運行。 - ウォータータクシー
ウォーターフロントのピア50とウエストシアトルのシークレストパーク間を走る小型フェリー。手軽にクルーズ気分が味わえて楽しい。
メトロバスの運賃
ピークの時間帯
平日AM6:00-9:00PM3:00-6:00
【運賃】
大人2.75ドル
6~18歳1.5ドル
シニア・障害者1ドル
5歳以下無料
【ピーク以外の時間帯の運賃】
大人2.50ドル
6~18歳1.5ドル
シニア・障害者1ドル
5歳以下無料
現金支払いの場合、バスの運転手から乗換えチケットをもらった場合のみ、90分以内であれば何回バスに乗っても初回運賃のみでOK。
オルカカードの場合、最初のカード読み取りから2 時間以内であれば何回バスに乗っても初回運賃のみでOK。ただしピーク以外の時間帯時からピークの時間帯への移行時には差額の支払いが必要です。
リンクライトレールの運賃
大人2.25〜3ドル
6~18歳1.5ドル
シニア・障害者1ドル
5歳以下無料
モノレールの運賃
大人2.25ドル
シニア1ドル
4歳以下無料
ウォータータクシーの運賃
大人現金4.75ドル
※オルカカード使用時4ドル
6 ~18 歳4.75ドル
※オルカユースカード使用時3ドル
シニア2ドル
5歳以下無料
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