カナダ生活2ヶ月が終わり、持ってきた現金20万円が底をついた3ヶ月目。
カナダではクレジットカード決済のみで生活出来てしまうので、現金がなくても生活できます。
ですが、家賃は現地通貨の現金払いのみということで、いよいよ追いつめられてしまいました。手持ちのお金がない。海外送金は度重なる失敗。家賃が払えない。
まさかの海外でホームレス!?
残された選択肢の一つ、ドキドキな気持ちいっぱいで海外キャッシングをしてみました。
目次
バンクーバーのATMで海外キャッシングをしてみた
海外で使える優秀なクレジットカードを厳選して所持していますが、今回は「楽天プレミアムカード」で海外キャッシングに挑戦してみました。
楽天のクレジットカードで海外キャッシングをすると、強制的に自動リボ払いになり、火車になると言われていますが、しっかりと回避方法があります。
話の流れでお伝えしていきますので、順を追って読み進めてみてください。
僕が所持している楽天プレミアムカードは「VISA」ブランドのため、ATMに「VISA」マークの表記があれば、どこでもキャッシングが可能です。
いくら治安の良いカナダであろうと、その辺にあるATMではなく、少しでも守られている感のある銀行内のATMでキャッシングをしてみました。
銀行のATMで海外キャッシングする方法
scotia銀行のATMには「VISA」マークがありましたので、早速、初めての海外キャッシングをしてみることにしました。
当日のカナダドルレートは「1カナダドル=約79円」と、かなり円高、つまり、円をカナダドルに交換するとかなりお得なレートになっているため、向こう3ヶ月分の家賃$2,000=約16万円を一気にキャッシングすることにしました。
▼クレジットカードをATMに挿入
暗証番号を入力します。
▼このまま進みます。「Cash Withdrawal=お金を引き出す」という意味です。
▼引き出し方法を選択します。
ここでは「Credit Card」を選択。
▼キャッシングにて引き出す金額を入力します。
ここのATMでは、1回につき$1,000が上限です。
▼僕は$2,000必要なので、上限額を入力。
▼1回のキャッシングにつき、ATM手数料が$3かかるとの事。
ちなみに、このATM手数料を払ったとしても、他かのどの両替方法よりもレートがお得です。
▼全て$20札で出て来ました。もっと大きい単位のお札で欲しかったです。。
▼これをもう1回繰り返して$2,000ゲットしました。
楽天プレミアムカードを利用して、無事に海外キャッシングを利用することが出来ました。
ご覧の通り、海外のATMにて現地通貨を引き出すのは、とても簡単に出来ます。
渡航先の言語が分からなくても、ATM上で言語を選べるようになっていますので、少なからずほとんどの国のATMで英語対応しているはずですので、上記流れに沿って進めて頂ければ取り引き可能なはずです。
さて、ここからが本題というか鉄則です。
海外キャッシングした分は、必ず繰り上げ一括返済すること。
これをしないと、自動リボ払いとなり、火だるまのようにどんどん利子が膨れ上がっていきます。繰り上げ一括返済のお手続きを忘れずに行うようにしてください。
海外キャッシングの基本的な“金利”ルール
元々の海外キャッシングのルールは、クレジットカード会社によって大きく異なります。
ほとんどのクレジットカード会社の場合は、海外キャッシング利用分の引き落としは次のカード支払い日に自動で引き落とされますが、キャッシングをしてから締め日までの最大約1ヶ月間の金利が必ず発生します。
締め日が15日の場合、10日にキャッシングを利用した場合は、5日分の金利。1日にキャッシングをした場合は10日分の金利。16日に利用した場合は、30日分の金利が発生するような仕組みです。
年利18.0%のクレジットカードの場合、1ヶ月の金利は1.5%ですので、最大で1.5%の金利が発生することになります。
10日分の場合は、0.5%。5日分の場合は、0.25%の金利が発生します。
例えば、1万円をキャッシングした際の金利は以下になります。
・30日分の金利・・・150円
・10日分の金利・・・50円
・5日分の金利・・・25円
・1日分の金利・・・5円
ご覧の通りの金利が発生することになります。これはキャッシング利用額に比例して金利も増えます。
それでも、どんなにレートの良い両替屋を探して現金から両替するよりも、海外キャッシングが一番お得なんです。繰り上げ一括返済をすればの話ですが。
繰り上げ一括返済の基本的なルール
海外キャッシングの返済方法については、ほとんどのカード会社は「次の引き落とし日の一括払い」と設定されています。
なので、そこまで金利が膨らむ心配をしなくても大丈夫です。
ですが、楽天カード、楽天プレミアムカードは自動的に「リボ払い」が設定されています。
リボ払いでは、利用額と回数によっては、利用額より金利の方が額が遥かに大きいという闇金並みの金利になりかねませんので、注意が必要です。
そこで、なるべく金利のかかる日数を減らしたり、リボ払いを回避するための方法として、『繰り上げ一括返済』という支払い方法が存在します。
これを利用すれば、いくらカード会社の設定がリボ払いだろうと、一括で返済できるので、金利が火だるま式に増えていく心配は無用になります。
海外キャッシングを利用した際は、繰り上げ一括返済をするのが鉄則です。
それでは、その方法について、解説していきます。
【楽天版】自動リボ払い設定を解除する方法
楽天カードでの海外キャッシングは、自動的にリボ払いとなるように設定されています。そして、その自動リボ払いの解除方法は表立って公表されていません。
ですが、きちんと裏道が残されていますのでご安心ください。
裏道その1:リボ払いの支払い上限額を引き上げる
これは、楽天e-NAVIのページから変更できます。
ログインしたら下にスクロールしていきます。
楽天e-NAVIの「リボお支払いコースの変更」で限度額の引き上げます。
このページにある「変更後のお支払いコース」の入力欄に数字を入力します。
僕は、何かあった時のリスクを踏まえて、リボの支払いの上限額である999,000円に設定しました。
これを設定しておくことで、支払い方法はリボ払いだったとしても、1回の支払額が999,000円となるため、キャッシングが999,000円を超えない限り、実際には一括で支払っているのと同じ意味になります。
そのため、リボの利息は最小限で済みます。
この設定をしておく真の意味は「いつの間にかリボ払いになっていた」「繰り上げ一括返済の手続きを忘れていた」際のリスク回避のためです。
そのため、キャッシング枠とショッピング枠のどちらも最大金額に設定しておくと安心です。
この場合は、一括返済扱いになるのですが、支払いするまでの期間は利子が発生してしまうので、あくまでも最大のリスクを回避するための防衛策くらいとして考えておくといいです。
海外キャッシングをする際は、次に挙げる方法を必ずセットで考えましょう。
裏道その2:繰り上げ一括返済をする
楽天カードのカスタマーセンターに電話をして海外キャッシング利用分を銀行振込で一括支払いの手続きを申請する方法です。
これによって一括返済が可能となります。利子発生対象の期間が5日分くらいで済みますので、多くても0.25%で済ませることが可能となります。
ただし、海外キャッシングを利用した翌日に返済しようとしても出来ません。
渡航先で海外キャッシングを行なってから、データが処理されるまでに数日かかります。そのため、5日分くらいはどうしても利子が発生してしまうのです。
そのデータが楽天側で処理されると、メールが届きますので、そのメールが届いた後に繰り上げ一括返済の手続きができるようになります。
繰り上げ一括返済の流れについて
実際に繰り上げ返済をやってみましたので、その流れについて解説していきます。
海外キャッシング利用後に楽天からメールが届く
他のサイトで、楽天カードから5日後にはメールが届くと書いてあったのですが、僕の場合は海外キャッシング利用後5日経ってもメールが届かず。
心配になったので、直接楽天カード株式会社に電話をしました。
すると、きちんとデータが反映されていて、繰り上げ一括返済の手続きを済ませることが出来ました。
もし、海外キャッシング利用後5日経ってもメールが届かない場合は、直接電話してみてください。
ちなみに海外キャッシングから6日後に利用案内メールが届き、下記のような明細書をwebで確認することが出来ました。
もし、繰り上げ一括返済をしなかった場合の利息が4,380円です。利息率は2.75%です。繰り上げ一括返済をしたらいくらお得になるのかは後述します。
楽天カードの裏面に記載されている電話番号に電話をして繰り上げ一括返済の手続きを申請する
お持ちの楽天カードの裏面に楽天カード株式会社の電話番号が記載されているので、電話をかけ、振込先の口座番号を案内してもらいます。
僕が電話をした際は、自動音声ではなくオペレーターが対応してくれました。
海外から電話をかける際は、スカイプ電話がオススメです。僕はスカイプ電話を利用しました。下記リンクからスカイプに飛ぶと、1ヶ月間は日本の固定電話への国際電話をスカイプから無料で利用でかけることが出来まる無料お試しページなっていますので、ぜひ参考までに。
電話をしたところ、9月4日での繰り上げ返済の場合は、返済代金は159,376円。キャッシング代金は159,064円。つまり、手数料が312円です。そして、ATM手数料が$6(約480円)かかっているので、手数料合計で791円でした。
オペレーターの方から振込銀行名、口座番号、返済代金など必要な情報を教えてもらえますので、指定の口座に振込手続きをして一括返済完了となります。
ちなみに、振込の際に手数料がかからない住信SBIネット銀行を開設しておくと、月に3回までは、日本のどの銀行へ振り込んでも振込手数料がかかりませんので、住信SBIネット銀行の口座を持っておくとさらに手数料を抑えることが出来ます。
僕は、住信SBIネット銀行から振り込んだので、余計な手数料がかからず済みました。
住信SBIネット銀行の口座開設は、ハピタス経由で申し込みをすると、ポイントがもらえるので、ハピタスから申し込むようにしましょう。
ハピタスの登録は下記バナーからどうぞ。
また、たとえキャッシング枠上限額を利用したとしても、繰り上げ一括返済をしてしまえば、同月でも海外キャッシング利用が出来るので、多額の現地通貨が必要になった際は、時間はかかりますが、上手に活用するといいと思います。
海外キャッシングの手数料は破格
「えっ、海外キャッシングの手数料。クソ安っ。」これが正直な僕の感想です。
海外キャッシングの場合は、為替手数料がかかりません。かかるのは、数日間の0.5%以下の利子とATM手数料のみです。
繰り上げ一括返済までの期間とATM手数料によって、合計の手数料は変わりますが、僕が今回海外キャッシング利用した総手数料は0.5%でした。
繰り上げ一括返済をした場合(ATM手数料込)⇒791円
繰り上げ一括返済をしない場合⇒4,380円
その差額は3,589円と繰り上げ一括返済はどれだけお得なのかが理解頂けると思います。
レートが良いと言われているクレジットカード決済でも、カード会社の為替手数料
1.63%(VISA or Masterの場合)が必ずかかるので、海外キャッシングの手数料に比べて3倍以上かかる計算となります。
約16万円のお金のやり取りで1,500円の差が出るのって結構大きいと思うんですよね。ビール3杯も飲めちゃうわけですし。
新生銀行のキャッシュカードがいいと聞きますが、レートが4%も取られてしまいます。いかに海外キャッシングの手数料が優秀かが明確になりますね。
海外キャッシングは、とにかく手数料が安いことは間違いありません。ただし、きちんと繰り上げ一括返済をきちんと行えばです。
これを忘れてリボ払いになろうもんなら火だるまの借金地獄になってしまうので、注意が必要です。デメリットはそれくらいですね。
まとめ
楽天カードでなくても、海外キャッシング対応のクレジットカードをお持ちの場合は、ぜひ、海外キャッシングを試してみてください。
利用前は、かなりドキドキしますが、1度経験してしまえば特になんてことありません。
何より手数料が破格で、日本円を持ち運びしなくても良かったり、もし日本円を持ってくるのを忘れたり、現地でお金が足りなくなった時に、精神的な安心に繋がるのは間違いないですね。
繰り上げ一括返済をきちんと行えば、怖いことは何もありませんよ。