才能の適齢期って誰かが都合に良いように作ったマーケティングじゃない?
結婚適齢期、出産適齢期、転職適齢期、独立適齢期などなど。多くの事柄に「適齢期」という言葉がセットで付いてきます。
出産に関しては、年齢が上がれば上がるほど母体の危険性が高まるので、確かに適齢期はあるのかなと感じます。それに伴い、出産をお考えの場合は、結婚に関してもある程度の適齢期が関係してくるのも納得出来ます。
僕の親世代の方々に結婚観を聞いてみると
「昔はね。“結婚はクリスマスケーキ”と例えられて、25歳を過ぎると段々と結婚相手としての価値がなくなっていって、不良在庫扱いになっていくんだよ。だから24歳までに結婚しないといけないという風潮があって、みんな焦ってたもんだ。」
というお話をよく聞きます。
25日と25歳を掛け合わせて、結婚とクリスマスというロマンを掛け合わせて上手くこの言葉を作ったもんだなと、語源の方に興味を持ってしまったんですが、世間的に何となく流れていた結婚適齢期なるものがあったみたいなんです。
さすがに今、そんな事を言っていると「古い人」扱いされてしまうので、あまり聞きませんよね。でも、僕が地元の新潟でリサイクルショップを経営していた時は、お客さんが60代以降の方がメインだったので、よく心配され諭されていました。早く結婚しないさい、と。笑
結局、適齢期というのは、その時代に流れている基準のようなものではないかと思うわけです。
じゃあこの基準はどういうふうに出来ているかというと、自然発生したものではありません。しっかりと仕掛けが用意されています。つまり、誰かの都合の良いように動かされているということなんですよ。
例えば、6月の時期は雨が多いがために、お客さんの数が落ち込むことから、「ジューンブライド」というコンセプトをつけることで6月に結婚式を挙げることが大人気となりました。「幸せな結婚の条件」という基準を作ったんですよね。
同じように転職適齢期なんてのは、転職エージェントによって左右される事が大いにあるし、独立適齢期なんてのも色んな事を言っている人がいます。でも、そんなもんは無いに等しいです。
特に独立に関して言えば、全てが整ったら独立しようと考える人が多いですが、独立してご飯を食べていくのに大切なのは、事前準備よりも環境適応力の方がよっぽど大切です。どんなにスキルや人脈があっても変化に対応できなかったら終わりなんですよ。
適齢期というのは統計データの事なのか?
同じように、自分の才能を発見するには適齢期があるかというと、僕は無いと思っています。確かに、自分の才能を見つける人が多いのは、働き盛りの20代後半〜30代後半に集中している気がします。
ただ、他のジャンルのものと絶対的に違うのは、何歳でも自分の才能を発見出来るチャンスがあるということです。そして、経験の蓄積によって、化学反応が起きていくものなので、かなりイレギュラーなものですよね。
一般的には、20代で何らかの仕事を始めて、早い人で数年のうちに、自分の本当にやりたいことを見つけます。本当に早い人は10代で見つけていますが稀です。
そして、試行錯誤を経て、自分の分野が定まってくるのが30代。ですが、40代、50代でも遅すぎるということはありません。
ケンタッキー・フライド・チキンの創業者、カーネルサンダースさんなんて60代でしたからね。
でも、年齢を重ねるにつれて、諦めが出てくるので、才能を発見・磨くことをしようとしなくなるのも事実としてあるのだと思います。
ということで、才能を発見することに対する適齢期はあると言われていますが、それは年齢を重ねると、自分の才能の事について考える人が少なくなるから、適齢期があるようにいわれているんだと思います。
こんな事を言うと元も子もないかもしれませんが、自分次第ということですね。
まとめ
自分らしく好きな事をやって生きていくのに適齢期というのは存在しないものだというのが僕の意見です。「こういう生き方をする!」そう宣言した時が、適齢期です。
適齢期を作るのは、自分次第なんです。