今回の記事では、これからビジネスを始めようとする人で、なおかつ「自分のコンテンツや発信したいことがある」という事について詳しく解説していきます。
これは、特に情報発信系で稼ぐ事を考えるならば非常に重要になってくるし、長期的にビジネスを安定させる事を考えるなら、遅かれ早かれこの条件を満たす必要があります。
店舗ビジネスだろうが、オンライン上で完結できるビジネスだろうが、この条件は、3つの条件の中で最重要です。
これは要するに、何かの分野を徹底的に極めるという事です。
ただ、極めると言っても、「専門家」と呼ばれる人になる必要はありません。
自分のテーマは何なのか?が大切という話
例えば、僕の場合、軸となるのは【旅】【行動心理学】です。
僕はこの10年間、これらをずーーっと調べたり、実際に実践している最中ですので、かなり詳しくなっています。
ですが、世界何周もしているような専門的な人や行動心理学を何十年も研究してる人の足下には到底及びません。
しかし、日本人からランダムに1万人くらい集めたら最低でも各ジャンルでトップ10人くらいに入っている自信はあります。専門性ってこのくらいで十分なのです。
例えば、僕は別に、旅を普段からビジネスに絡めているわけではありません。
しかし旅についてある程度深く学んでいるお陰で、全ての情報が、その「軸」を通して発信されるようになりました。
その結果、例えば論理的で、多角的で、人と違う感性があって、面白いしタメになるし、いちいちお得と言った感想が多かったりします。
自分の視点は誰にも真似できない唯一無二のコンテンツ
つまり、直接的に自分が学んできた事を発信せずとも、普段の発信が、自然とそういった発信になっていくのです。
日常で見たものを人間の成長という視点で処理したり、ビジネスに置き換えて考えてみたり、色んな形で、ユニークなものが生まれるのです。
この軸を「自分の視点」と呼びます。
自分の視点というのは、色メガネを想像してもらえれば分かりやすいかもしれません。同じものでも、色メガネを通す事で、全く違ったものに見えます。
日常の何でもない出来事でも、ユニークな自分の視点を通せば、ユニークなコンテンツになるのです。この軸となるものは、何でもいいのです。
僕の場合はたまたま旅とか行動心理学なんですが、例えば音楽でもいいし、生物学でもいいし、書道でもいいし、スポーツでもいいし、あるいは映画とかでもいいわけです。
映画が好きだったら、1000本くらい見てみたら良いのです。
そしたら多分、1万人集めたらトップ10人くらいには入るくらい映画に関しては詳しくなっているはずです。
そして、それくらいの量を読んだら、「面白い映画に共通するロジックやストーリーの描き方」が見えてきます。
ヒーローズ・ジャーニーや神話の法則のように、全ての物語はこういったパターンで展開しているな、とか、敵にはこういう特徴があるな、とか、普通の人が持っていない視点を持つ事ができるようになります。
そうすれば、自然と人と違う視点で物事を持っているわけですので、発信が面白くなります。また、色んな分野にわたって詳しくなれば、どんどん自分の視点がユニークになっていきます。
本質×ユニーク=オリジナル
それはつまり、全ての物事に流れている普遍的な部分が見えて来るという事であり、本質を捉える力が強くなることであり、思考の自由度が上がるということです。
ただ、この「視点」というものは、そんな簡単に作れるものではありません。
例えば、「映画が好きだから、1000本見たら新たな視点ができるか?」と言うと、多分できないでしょう。
映画を軸にするなら、ボーっと聴いてるだけじゃダメで、頭を働かせて、映画の世界に存在する原理を探る必要があります。
この「視点」を作る作業は、早くても半年、長くて2年くらいの期間はかかるでしょう。これは、学生時代に何かに真剣に取り組んでいたり、人とは違うユニークな職業に就いていたりすると、ある程度は自然とできるものです。
しかし、今までロクに勉強して来ず、何かに打ち込んだものも無く、好きなものも無く、いかにも普通な人生を歩んできた、とあっては、イチから軸を作っていかないといけません。
その場合、道は2つです。
1つ目の道は、自分のコアを見つける事です。つまり、自分が本当にやりたい事を見つけるという事です。本当にやりたい事であれば、いくらそれに時間を使っても苦痛になりません。なので徹底的に研究したら良いのです。多分これが、王道です。
2つ目の道は、最初に提示した条件の1つ目だった「根気」がどうしても必要になってきます。つまり、例えストレスを感じようとも、ある程度自分が得意な分野を見つけて、極めるまでは我慢してその分野を深めていくという事です。
ただ、これは正直非常に険しい道です。なので個人的には、自分のやりたい事をとりあえず突き詰めてみる、という事をオススメします。
何かを極めようと思ったら、よっぽどの天才じゃない限り、最低でも半年、長くて2年くらいはかかります。そして、この視点が作れなければ、長期的に安定したビジネスにするのは、難しいでしょう。短期的で一時的に10〜20万円で満足であればそこまで必要ないかもしれません。
逆に、しっかりとした視点さえあれば、日常生活の全てが、自分の視点を通せば価値あるものとなり、生きているだけでいくらでもコンテンツが生み出せる状態となります。これが生きているだけで丸儲けという状態です。
あるいは、他の分野の事をどんどんやっていけば、色んなものがミックスされるので、ユニークなものが生み出されていきます。そういうことをしていけば、面白いコンテンツなんていくらでもできるわけですから、後はビジネスのロジックさえ学べば、お金を稼ぐ事はさほど難しくはありません。
以上が2つ目の条件となります。
ビジネスを長続きさせたければこの条件は遅かれ早かれ満たす必要があります。そして、多くの人がこの「視点を作る」という事に悩まされているのも事実です。
だからこそ、この軸は必ず作らないといけない、という意識をこれから常に持って頂ければと思います。