世界的に大人気の世界遺産「マチュピチュ遺跡」へのアクセス方法について、実際に訪れてみた経験をもとにご紹介していきます。
クスコからは、1泊2日のツアーや、往復を列車(ペルーレイル/PeruRail)で行く方法、またはクスコからのバスの切符のみを手配し徒歩で向かう方法などいくつもあります。
最安値で行ける方法、一番楽な方法など、網羅してまとめてみましたので、予算や時間に合わせてお好きな行き方を選ばれてください。
それでは、かなり長くなりますが、行き方、費用、所要時間を順を追ってお伝えしていきます。
目次
マチュピチュ遺跡までの4つのステップ
マチュピチュ遺跡まで行くのは少し複雑で、意外と行くのが大変で、その分移動手段もいくつかあります。
そのため、大きく4つのステップに分けて考えておくと分かりやすいです。
- ペルーのクスコまで行く
- マチュピチュ遺跡の入場チケットを購入する
- マチュピチュ村行きの移動手段(バスor電車)を手配してマチュピチュ村に行く
- マチュピチュ村からバスでマチュピチュ遺跡に行く
この4つのステップに分けて、それぞれをさらに細かく解説していきます。
1:ペルーのクスコまで行く
まずは、ペルーのクスコまで行く必要があります。
クスコまでの行き方は以下です。
日本からクスコに行く
日本からクスコに行く場合は、アメリカのダラスorニューヨーク⇒ペルーのリマ⇒クスコという飛行機ルートが一般的です。航空券予約は、最低価格保証をしていて定期的にクーポン発行しているサプライスがお得です。
ペルー国内からクスコに行く
ペルー国内からクスコに行く人の中で最も定番の行き方が、リマからクスコまでの移動経路です。
手段は
- 飛行機:1時間25分で5,000円〜
- バス:21時間で3,000円〜
があります。
約20時間も差があって2,000円しか変わらないので、飛行機がベターだと思います。
ビバエアー(viva air.com)というLCCの航空会社を利用するとかなり安いです。ただし、チェックイン時に搭乗券の印刷用紙の提示が必要なので要注意。
バスでクスコまで行く場合は、クルス・デル・スルというバスが快適だったのでおすすめです。
21時間乗りっぱなしになるので、バス代はケチらずにお金をかけた方が疲れも残りにくいですよ。
関連記事:リマからクスコ行きバス「CRUZ DEL SUR(クルス・デル・スル)」に乗ってみたレビュー!高山病対策をしっかりしておこう
ペルー国内のお得なバスチケット購入方法は下記記事で詳しく解説しています。
関連記事:リマからクスコへのバスチケット3つの購入方法!CRUZ DEL SUR(クルス・デル・スル)などと比較
リマ以外にもナスカの地上絵で有名なナスカからもクスコ行きのバスがあります。
2:マチュピチュ遺跡の入場チケットを購入する方法
マチュピチュ遺跡の入場チケット料金とシステム
マチュピチュ遺跡の入場チケット料金は、年々値上がりしています。2018年1月の段階で
- マチュピチュ遺跡のみ:152ソル(≒5,200円)
- マチュピチュ遺跡+マチュピチュ山:200ソル(≒6,800円)
- マチュピチュ遺跡+ワイナピチュ:200ソル(≒6,800円)
でした。
マチュピチュ遺跡は、チケットを購入すれば1日中いれるわけではなく、入場時間に制限がかけられていて、午前or午後しかいれません。もし、1日中いたい場合は、午前と午後のチケットを買う必要があります。
そして、マチュピチュ遺跡の入場チケットは、遺跡に行ってからでは購入できないので、事前購入が必須です。
遺跡で入場チケットが購入できないため、遺跡に着いてから事前購入が必要だったと初めて知る人もたまにいるので、気をつけてくださいね。
購入する方法は、以下の3通りです。
- インターネットで購入する
- クスコで購入する
- マチュピチュ村で購入する
どれも値段は一緒です。
時間と手間を考えると圧倒的にインターネットでチケットを購入するのがおすすめですが、苦手な場合は、クスコorマチュピチュ村のチケット売り場で購入しましょう。
それでは、それぞれの購入方法の詳細です。
インターネットでチケットを購入する
以下のサイトからチケットを予約・購入することが出来ます。VISAマークのついたクレジットカードorデビットカードでの決済が可能です。
VISA以外のマスターカードやアメックスでは決済できないので、ご注意ください。
プリントアウトの必要はないので、チケットをスマホに転送し、オフラインでも閲覧できるようにしておきましょう。入場時に提示を求められます。
クスコのチケットオフィス(Boletos a Machu Picchu Oficial)でチケットを購入する
クスコのアルマス広場から徒歩2分くらいの場所にマチュピチュのチケットオフィスがあります。オフィスに出向けばその場で購入出来ます。
僕らは、クスコのチケットオフィスに行ってチケットを購入しましたが、30分くらい並びました。やっぱりネット購入が便利ですね。
チケット購入時にパスポート番号を覚えていれば、パスポート持参の必要はありませんでした。
決済は現金orクレジットカードで可能ですが、クレジットカード決済の場合は手数料が4%かかるので、現金払いの方がお得です。
支払いを終えると、マチュピチュ遺跡のチケットを発行してくれます。
マチュピチュ遺跡に入場する際は、上記チケットとパスポートの原本の提示が求められるのでお忘れなく。
下記地図のピンで指してある場所がチケットオフィスの場所です。
地図のリンク:こちら
マチュピチュ村のチケットオフィス(CENTRO CULTURAL MACHUPICCHU)でチケットを購入する
クスコのチケットオフィスで購入する要領と全く同じです。
マチュピチュ村の「CENTRO CULTURAL MACHUPICCHU」にて購入可能です。
番外:ツアーに申し込んで手配してもらう
入場チケット込みのツアーがあるので、それに申し込めば、自分で何もしなくて良いのがツアーの良いところですね。
海外のツアーで有名なベルトラから予約できます。
リンク:ベルトラ
3:クスコからマチュピチュ村行きの移動手段(バスor観光列車)を手配してマチュピチュ村に行く
クスコからマチュピチュ遺跡の観光への行き方の前に、拠点になる場所が5ヶ所あるので、まずは全てを把握しておいてください。
- クスコ(クスコ市内orワンチャック駅)
- オリャンタイタンボ(Ollantaytambo)⇒電車に乗る場合の拠点
- 水力発電所(Hidroelectica:イドロエレクティカ)⇒バスに乗る場合の拠点
- マチュピチュ村(アグアスカリエンテス)
- マチュピチュ遺跡
まずは、マチュピチュ遺跡の経由地点であるマチュピチュ村(旧アグアスカリエンテス)を目指します。
地図のリンク:こちら
クスコからマチュピチュ村までの移動手段は、大きく分けて5つあります。
- 観光列車で直通(4時間)
- コレクティーボでオリャンタイタンボ(2時間)⇒観光列車でマチュピチュ村
- バスで水力発電所⇒観光列車でマチュピチュ村
- バス(6時間)で水力発電所⇒徒歩(3時間)でマチュピチュ村
- クスコから徒歩
1の観光列車で一気にクスコからマチュピチュ村に行く方法は最も値段が高いですが、最も速くて最も楽です。
ですが、2のクスコからコレクティーボに乗ってオリャンタイタンボ駅まで行き、そこから観光列車に乗ると少し割安になるので、意外と2が人気だったりします。
人気の秘密は値段だけではなく、クスコからオリャンタイタンボ駅までの道中が絶景すぎる点です。僕も実際に乗ってみましたが、かなりの絶景で、見れて良かったなと腹の底から思っています。
3は、なるべく節約したいけど、観光列車にも乗ってみたい人向け。
4は、お金は無いけど時間はあるバックパッカー向けの移動手段。
3,4のバス移動は、秘境の中をバスが走り続けるので、この移動も絶景続きです。
5の全部徒歩というのは、古代インカの道を3泊4日掛けてトレッキングしながらマチュピチュを目指す「インカトレイル」と言うツアーです。
この手段でマチュピチュに行くのが古代インカ帝国の凄味を一番感じられて一番感動すること間違いないです。
もし、時間に余裕があり、体力に自信がある方は、クスコにある旅行会社で申し込むことが出来るので、参加してみるといいかもしれませんね。
この記事では1〜4の移動手段について解説していきます。
観光列車を利用する場合はプロモーション料金がお得
プロモーション料金での購入は、往復購入が条件となりますが、とても安いので、見つけたら即買いをおすすめします。
ネットでもペルーレイルのオフィスでもどちらからでも購入可能です。
リンク:ペルーレイルHP
観光列車でマチュピチュ村に行く(最も楽で早いけど最も高額)
観光列車でマチュピチュに行く方法は、クスコ(ポロイ駅)からマチュピチュ村まで乗り換えなしで約4時間で到着します。
観光列車で往復する場合は、少しハードになりますが、日帰りで行って帰ってこれます。時間のない人に最適です。
観光列車は「ペルーレイル(PERU RAIL)」と「インカレイル(INCA RAIL)」の2社がありますが、どちらもそこまでクオリティが変わらないわりに「インカレイル(INCA RAIL)」はかなり高いので、「インカレイル(INCA RAIL)」の詳細は省きます。
値段と時刻表
クスコのワンチャックを5:20発の電車だと65USドル。
マチュピチュ村を15:20に出発する電車だと65USドル。
最安値の組み合わせで行くなら、時間的に厳しいので最低1泊は必要になりますが全部で130USドルで往復できます。
もし、プロモ料金を見つけたらこれよりも安く行けます。
コレクティーボ+観光列車でマチュピチュ村に行く
クスコからオリャンタイタンボ駅までコレクティーボで行き、そこから観光列車に乗ると、クスコからマチュピチュ村に直通で行くよりも割安になります。
クスコからオリャンタイタンボまで約2時間、オリャンタイタンボからマチュピチュ村まで約2時間。合計約4時間で到着します。
値段と時刻表
↑オリャンタイタンボからマチュピチュ村行き。
↑マチュピチュ村からオリャンタイタンボ行き。
クスコからオリャンタイタンボ駅までのコレクティーボは8ソル(≒280円)。
オリャンタイタンボ駅からマチュピチュ村までの観光列車はプロモーション価格で買えると片道25USドル〜。
通常価格で片道55USドル〜購入できます。
この方法での往復料金は、プロモ価格で列車代が安く買えたら約6,000円。通常価格で約12,600円です。
バスを使う場合は水力発電所で観光列車or徒歩に
クスコorオリャンタイタンボから観光列車に乗ってマチュピチュ村に行く場合は、乗りっぱなしでマチュピチュ村まで行きますが、バスだとマチュピチュ村の10km手前にある水力発電所までしか行ってくれません。
そのため、水力発電所からは観光列車or徒歩で行く必要があります。
そして、バスの運行スケジュールの都合上、バスで行く場合はマチュピチュ村に最低1泊は必要になります。
クスコ発水力発電所行きのバスは朝8時出発のみ。水力発電所発クスコ行きのバスは15時に出発のみ。それぞれ1日1便しかありません。
そのため、1日目は移動日となり、2日目以降にマチュピチュ遺跡観光というスケジュールになります。
水力発電所行きバスチケットの購入方法
水力発電所行きのバスチケットは、クスコの街にたくさんある旅行会社で購入できます。
水力発電所までの往復バスチケットは最安値で55ソルです。片道での購入も可能です。往復で購入する場合は、帰りの日付を自由に指定できます。
バスチケットの購入場所は、アルマス広場周辺にたくさん旅行会社があるので、値段を聞きながら購入するのがおすすめです。
大体の旅行会社で往復60ソルと言われると思いますが、交渉すると55ソルまで値段が下がるので、チャレンジしてみてください。
バス+観光列車でマチュピチュ村に行く
バスで水力発電所まで行き、水力発電所から観光列車に乗ってマチュピチュ村まで行く方法です。
水力発電所からの列車のチケットは、当日でも問題なく購入できます。
チケットは、バスを降ろされると列車が止まっているので、列車の先頭に向かって歩いていくとチケット売り場があります。
山の方に小さく青い列車が見えるので、列車をめがけて歩いていきます。
こういう景色になって・・・
こうなります。
もう少し歩くとペルーレイルのチケット売り場があるので、ここで購入出来ます。
バスが14時くらいに水力発電所に到着するので、14:50のマチュピチュ村行きの列車に乗りましょう。
これを逃すと、マチュピチュ村の手前に止まるアグアスカリエンテ行きの列車になり、ちょっと歩くことになるので面倒です。
値段は33USドルです。これが列車のチケットになります。
多くの人が徒歩(スタンドバイミーコース)でマチュピチュ村に向かっているので、車内はご覧の通りガラガラです。
この方法での往復料金は、約9,100円です。
もしオリャンタイタンボ駅からマチュピチュ村までの往復列車がプロモ価格で買えたら、バスを使う方が値段が高くなります。
バス+徒歩(スタンドバイミーコース)でマチュピチュ村に行く
水力発電所から線路の上を約10km、3時間かけて歩いてマチュピチュ村に行く方法です。これが最安値の行き方です。
線路の上を歩いていく様子が映画の「スタンドバイミー」に似ていることから、スタンドバイミーコースと名付けられたと言われています。
掛かる費用はクスコ⇔水力発電所のバス代55ソルのみ。
この方法での往復料金は、約1,900円です。観光列車のみと比較すると
水力発電所⇔マチュピチュ村のどちらかを観光列車に乗っても約5,500円です。
4:マチュピチュ村からマチュピチュ遺跡への行き方
無事にマチュピチュ村に着いたら、次はマチュピチュ遺跡までの移動方法です。
手段はバスか徒歩のどちらかになります。
マチュピチュ村から遺跡までバスで行く
マチュピチュ村から遺跡までのバスは1時間に何本も出ていて、所要時間は片道約30分。
30分しか乗らないのに12USドルかかります。このバスには値引きはありません。
往復のバスチケットを購入しても割安になることはなく24USドルかかります。
支払い通貨はUSドルだけではなくソルでも購入可能です。
クレジットカードでの支払いも出来ましたが、使えるのはマスターカードとアメックスで手数料がかかるので割高です。
チケットの購入にはパスポートが必要なのでお忘れなく。
バスチケット売り場と乗り場
バスの乗り場から200〜300mほどの場所にバスチケット売り場があります。同じ通りにあり近いのですぐに分かります。
地図ではバス乗り場にピンを指しています。ピンを指しているちょっと上に行けばチケット売り場があります。
地図のリンク:こちら
バスの時刻表
【村から遺跡への登りのバスの時刻】
- 始発:5時30分
- 最終:15時30分
【遺跡から村への下りのバスの時刻】
- 最終:17時30分
運行間隔は、それぞれ10分~20分間隔です。
マチュピチュ村から遺跡まで徒歩で行く
マチュピチュ村から片道4km弱、約1時間ほど山道を歩けばマチュピチュ遺跡まで行けます。
バスで遺跡まで向かっている途中に歩いている人がいますが、山道でずっと登りですし、ほとんどが、階段なので見ていて大変そうでした。
おすすめの行き方と帰り方
バスにも列車にも乗ってみましたが、経験として列車には一度は乗った方が良いですよ!
プロモ料金で列車が取れるなら列車で。絶景を楽しみたいならコレクティーボorバスにも乗っておきたいところです。
おすすめは、行きはバスを使い、帰りは列車で帰る行き方です。
帰りのバスはクスコ着が22〜23時くらいになるので、体力的にもボロボロでめちゃくちゃお腹が空いて、ただただツラいです。
なので、行きはバスで絶景を楽しみ、帰りは列車でサクッと帰ってくるのがおすすめです。
まとめ
出来ればマチュピチュ村に最低1泊はして、早朝からマチュピチュ遺跡を目指すのがベストです。
水力発電所からマチュピチュ村まで歩き、マチュピチュ村⇔マチュピチュ遺跡も歩き、マチュピチュ村から水力発電所まで歩くのなら、1泊だと体力的にも時間的にもかなりキツイので2泊することをおすすめします。
また、自力で行くのが面倒で難しそうな場合は、ベルトラが催行している日本語対応OKの現地ツアーもあるので、ツアーで行くのもアリです。
ツアーだと、入場チケットや交通手段の手配を自分でしなくてもいいですし、日本語ガイドが付くツアーもあるので、楽して楽しむことが出来ます。
リンク:ベルトラ
マチュピチュ遺跡の観光後は、プーノに寄ってチチカカ湖を目指すかボリビアのラパスを目指すのが南米縦断の有名ルートです。
僕はプーノに寄ってチチカカ湖ツアーに参加してきました。行き方やツアー情報をまとめていますので、プーノに寄ろうかなと思っている方の参考になれば幸いです。
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