ガラパゴス諸島を訪れる際に、多くの人が初めに到着する島がサンタクルス島です。そして、ガラパゴス諸島の拠点やハブになる島です。
そんなガラパゴス諸島の中心的役割を担っているサンタクルス島についての観光情報を、一度読めば十分に島の情報を理解出来るようにまとめてみました。
実際にサンタクルス島に訪れてみた経験をもとに、おすすめ観光スポット、シュノーケリングスポット、モデルコース、おすすめ宿情報、食事情、楽しみ方についてご紹介していきます。
目次
サンタクルス島の情報
サンタクルス島は、ガラパゴス諸島の中で最も人口が多い島で、一番生活感を感じることの出来る島でした。
ATMがあるので、お金を引き出すことも出来ますし、レストランも迷うくらい多くあり、市場で野菜や果物も購入可能です。
動物はサンタクルス島ならではのアオアシカツオドリを追いかけにいくのがおすすめです。
サンタクルス島観光にかかった全費用(一人分)
- 宿泊費:26USドル(2泊分)
- 交通費:1.5USドル
- 食費:15USドル
- ポストカード代:1USドル(2枚)
計 43.5USドル
ツーリストカード代20USドルと入島税100USドルは除いて計算しています。
サンタクルス島観光の必要日数
サンタクルス島は、動物と泳げるシュノーケルスポットが無いため、イザベラ島やサンクリストバル島に行くための経由地としてのハブ的な位置づけで捉えている観光客が多いです。
僕は実際に3日滞在しましたが、サンタクルス島の観光に要する日数は2日あれば十分です。
ダーウィン研究所、トルトゥーガベイなどを1日で観光し、もう1日は周辺の離島へのシュノーケルツアーに参加するなどがおすすめのモデルコースとなります。
サンタクルス島には動物が見れるビーチが一応ありますが、ガラパゴスアシカやガラパゴスウミガメと一緒に泳げるシュノーケリングポイントがありません。
そのため、動物と一緒に泳ぐのをメインに考えているなら、イザベラ島とサンクリストバル島に長く滞在する日数配分をするのがベストです。
サンタクルス島に着いたらまずやっておきたいこと
サンタクルス島に着いたら、まずはイザベラ島とサンクリストバル島へのフェリーチケットを購入しておきましょう。
フェリー乗り場付近にある旅行代理店でチケットを購入出来ます。
チケットを購入する際は、イザベラ島の片道や往復だけ、サンクリストバル島への片道や往復だけではなく、全ての移動分を購入しておくと、割引してくれます。
僕はこのようなフェリーチケットを購入しました。
- 午前便:サンタクルス島⇒イザベラ島(4泊)
- 午前便:イザベラ島⇒サンタクルス島(サンクリストバル島に行くにはサンタクルス島を必ず経由する必要があるため)
- 午後便:サンタクルス島⇒サンクリストバル島
サンクリストバル島から本土へ帰る飛行機を予約していたので、サンタクルス島に帰ってこなくてOKでした。
それぞれのフェリー代が30USドルなので、3つのフェリー代の合計が90USドルになるはずだったんですが、交渉したら80USドルまで割引してくれました。10USドルって大きいですよね。
ぜひ交渉してみてください。合言葉は「マスバラード(もうちょっと安くして)!」です。
サンタクルス島のおすすめ観光スポット
チャールズ・ダーウィン研究所
ダーウィン研究所は、島の中心地の港から歩いて約20分くらいの場所にあります。
ゾウガメやイグアナの保護・飼育、博物館が主な見どころです。
ダーウィン研究所のメインの建物は博物館になっています。館内ではパスポートに記念スタンプが押せるようになっているので、ぜひパスポートを持参していきましょう。
いい記念になります。
史上最大のゾウガメをそのままの状態で保管されている施設があります。
厳重な湿度・温度管理が徹底されていました。
保護・飼育されているゾウガメ。
こちらはリクイグアナ。
敷地内にはサボテンが咲いている?植わっています。こんなに大きいサボテンは初めて見ました。サボテンの木はつるつるすべすべしていて肌触りが気持ちよかったです。
ダーウィン研究所に行くまでに道中には、イグアナがそこら中で寝転がっています。完全なる脱力イグアナ。トゲトゲしい見た目とのギャップがたまりません。
営業時間
8:30〜12:30
14:30〜17:30
入場料
無料
地図のリンク:こちら
魚市場
サンタクルス島と言えば魚市場が有名で、ここで魚を購入して宿で刺身にして食べる目的で訪れる人も少なくありません。
マグロや白身魚、ロブスターなどの新鮮な魚を購入することが出来ます。全て刺身で食べれます。
夕方17時頃に行けば市場が開き始めて活気が出てきますので、1日の観光終わりにぜひ訪れてみてください。
魚市場に行くと、ペリカンがたくさんいるので、写真を撮ったりして楽しめます。
市場の少年が結構荒っぽくて、少年にペリカンが怯えていたりする姿は、なんともリアルな生活を覗き見た瞬間でした。
商売道具を食べられてしまったら、元も子もないですからね。
余った魚の一部を放り投げるのですが、ほんの数メートル先で一気にペリカンが群がる様子は鳥肌モノです。間違いなくシャッターチャンスです。
購入したマグロは、刺身とステーキにして堪能しました。生臭くなく最高に美味しいです。
醤油とワサビは絶対に用意しておきましょう!
値段は1kgくらいで8USドルでした。
地図のリンク:こちら
メルカド(ムニシパル市場)
ガラパゴス諸島には、あまり食材が無かったり、あっても高かったり、外食も微妙で高いという評判をよく聞いていたのですが、メルカドに来てみたらその概念が一気に吹き飛びました。
野菜や果物は普通に売られていますが、本土に比べると高いです。しかし、屋台のご飯が安くて抜群に美味しいんですよ。
レストランに行くなら絶対にメルカドです。朝と夕方でメルカドに並ぶ屋台が全然違うので、自炊はしたくないけどレストランも気が乗らない場合は、ぜひ訪れてみてください。
観光客がほとんどおらず、地元の人で賑わっています。
朝
島の伝統的な牛ホルモンの煮込み料理。ホルモンだけあって少し脂っぽいですが、なかなか美味しかったです。これで3USドル。
他にも屋台料理が出ていたので、きっと好みの料理に出会えると思います。
夕方
夕方はかなり活気があり、地元の人で賑わっています。
牛ホルモンの炭火焼きとイモ料理がセットで3USドル。ビールとよく合う味です。
エンパナダというパイ生地の中に具材を入れて揚げたもの。中の具材は、チーズ、牛肉、鶏肉から選ぶことが出来ます。チーズが一番美味しかったです。
これが絶品です。
他の島にもエンパナダが売られていたんですが、サンタクルス島のメルカドで食べれるエンパナダには足元にも及びません。
1個1USドル。コスパ抜群です。17時過ぎに行けば、キレイな油の揚げたてが食べれます。
で、エンパナダには、野菜の付け合わせを中に入れて食べるのが地元の人の食べ方です。これは無料です。
地図のリンク:こちら
サンタクルス島のおすすめシュノーケル&ダイビングスポット
トルトゥーガベイ
サンタクルス島の中では、シュノーケリングのおすすめスポットとして全面的にPRされており、日本のTV番組にも特集を組まれたほどですが、シュノーケリングでの期待はしすぎない方がいいです。
イザベラ島やサンクリストバル島に比べるとかなりショボいです。
しかし、本当のおすすめは「アオアシカツオドリ」です。
トルトゥーガベイでは「アオアシカツオドリ」を間近で見ることが出来ます。そして撮影した写真がこちら。
めっちゃ大人しいので、じっくり写真を撮らせてもらうことが出来ました。
他にも動物がチラホラ。アシカはあまり多くいませんがイグアナにはたくさん遭遇できます。
島の中心地からビーチまで歩いて40〜50分ですが、道中の景色もガラパゴス諸島ならではで歩いていても全然飽きません。
そして、時期によってはウミガメの産卵を見ることが出来ます。
ちなみに、トルトゥーガベイではドローンを飛ばすには規制がかかっており、申請が必要でした。
サンタクルス島の他の場所では飛ばしてもOKなので、ドローン飛行を試みている場合は気をつけてくださいね。
地図のリンク:こちら
シュノーケリングツアー
サンタクルス島周辺にあるサンタフェ島orピンソン島へのシュノーケリングツアーが定番です。
何社かツアー会社を聞いて回ってみましたが、最安値は
- サンタフェ島:100USドル
- ピンソン島:110USドル
でした。
それぞれの島で見れる動物が異なるため、見たい動物に合わせてどちらの島に行くかを決めましょう。
ツアーの時間は8時〜15時までが多かったです。
ダイビングツアー
サンタクルス島ではダイビングも人気で、世界的に希少な幻のハンマーヘッドシャークを「ゴードンロック」で見ることが出来ます。
日本人が多く宿泊するおすすめ宿「HOSTAL BRATTLE」
サンタクルス島の安宿で日本人の中で有名なのが「HOSTAL BRATTLE」です。
港まで徒歩2分の場所で周辺にはレストランなど何でもあり、立地が抜群です。日本人、韓国人、エクアドル人が多く宿泊しています。
宿の正規価格は1泊25USドルなんですが、複数人で1部屋に宿泊する場合は交渉可能です。僕らは1名1泊13USドルで宿泊しました。合言葉は「マスバラード(もうちょっと安くして)」です。
WiFiは遅いです。ルーターのある2Fの部屋では繋がりますが、1Fの部屋は繋がりません。そのため、2Fの部屋にしてもらうことをおすすめします。
ただし、島内はどこに行ってもWiFiは弱いので、SIMを購入するのも有りだったかなと今は思っています。
部屋はホットシャワーが出ますし水圧も抜群。キッチンは水の勢いが弱い以外は使いやすかったです。
宿の詳細は宿泊レビュー記事にて書いています。
関連記事:
レストランなどの外食相場
多くのレストランでは、定食が5USドルの価格が相場です。そしてあまり美味しくないので、おすすめしません。
魚市場に行ってマグロを食べまくるかメルカドの屋台がおすすめです。
他にもアイスクリームが1USドルで購入出来ます。ココナッツアイスが美味しかったです。
まとめ
サンタクルス島は滞在日数を一番短くして、他の島に時間を使うのがマストです!
なかなか訪れることが出来ないガラパゴス諸島。思いっきり楽しんでくださいね。
他の島の情報も書いていきますので、チェックしてみてください。
- イザベラ島のおすすめ観光&シュノーケルスポット・モデルコース・ツアー・宿・行き方・全費用まとめ
- サンクリストバル島への行き方と観光情報まとめ