今回の記事はインドネシアのジャカルタに在住しているSさんからの海外生活体験談です。
インドネシアで海外就職を果たしたキッカケはまさかの消去法!?
現在、インドネシアのジャカルタに滞在しております。この国に滞在するようになったキッカケは東南アジアで仕事を探していたことです。
当初は海外旅行で訪れたことのある「タイ、フィリピン、インドネシア」の3つの国で求人を探していましたが、タイは日本人に人気で、就労希望者が多く雇用条件が良くないこと。
フィリピンは治安に難があったので消去法でインドネシアのジャカルタになりました。そこで、ジャカルタでの求人に応募するとすぐに内定が出て実際に働き、住むことになり今に至ります。
他にマレーシアやシンガポールも渡航経験があったのですが、この2つの国は既に発展していて、面白みがないと感じたので除外していました。
驚きの生活コスト!家政婦付で月4万円生活
2015年の8月から現在までジャカルタで生活しています。
ジャカルタに来た当初は、会社が借りていたコス(Kost)という日本でいう下宿のようなインドネシア独特の住宅施設に住んでいました。
コスというのは言わば、掃除、洗濯、電気代、水道代、インターネット代込のアパートのようなものです。寮といえばイメージがつきやすいかと思います。
値段は10畳前後の部屋で、前述した設備が完備されたもので、月3~6万円くらいです。ちなみに会社が借りていたのは4万円程度のところです。
洗濯や掃除といった家事はコスのメイドがやってくれるので、大変快適でした。
その後、一度転職して、次の会社ではコスではなくアパートを借りていました。アパートは一般的にコスより高いのですが、5万円~30万円とピンキリです。
一般的に南ジャカルタは、20万円前後の物件が多いのですが、北ジャカルタでは5万円前後の物件も沢山あります。私はその時、北ジャカルタに住んでいたので家賃は5万円程度でしたが会社が光熱費も含め支払ってくれていました。
掃除や洗濯は、コスではなく普通のアパートなので自分でやらなければなりません。今思うと、コスでの生活のコスパは凄いことだと実感しています。
まだまだ安い!ジャカルタの生活コスト
月の生活費は、居住費以外だと交遊費は人それぞれなので食費、交通費について触れたいと思います。
まず、食費についてはジャカルタの一般的なレストランは日本のレストランと価格は変わりません。主観も入りますが、クオリティが総じて低いので、食べた後の損した感が半端じゃないですね。コスパが悪いという印象です。
ただ、現地人が行くような食事処は大変安いです。現地人が行くような「ワルン」と言われる小汚い食堂がインドネシアにはあちらこちらにあるのですが、そのようなところで食べると一食150円~200円程度ですみます。
ただ、お腹の弱い日本人が食べると下す危険性もなきにしもあらずなので、デリケートな人は大人しく外人向けのレストランで食べたほうが良いかもしれません。
交通費については、こちらは日本と比べて比較にならないほど安いです。タクシーの初乗りが60円程度で、UberやGrabcarなどの配車アプリを使うとさらに安くなります。
参考記事:絶対にぼったくられない!東南アジア旅行中にUberでタクシーを安全でお得に乗りこなす
さらに、こちらにはバイクタクシーがあり、それを使うとさら安く15kmくらいの移動でも150円前後で済みます。日本では考えられませんよね。
さらに言うと、公共交通機関を使うと日本人にとってはタダ同然の価格になります。
ジャカルタにはトランスジャカルタという路線バスがあるのですが、これを使うと区間内であればジャカルタ市内どこまで行っても3500ルピア(30円)で済みます。
以上のことを考慮するとジャカルタでの生活費はある程度ローカルになじむことができれば、1月10万円あれば十分だと思います。
ここがキツイ。中国同様の深刻な大気汚染問題
ジャカルタで生活のデメリットをあげると、まずは慢性的な渋滞です。
日本の比にならないくらいに渋滞がひどく、目的地までの正確な到着時刻が予測しにくく、人と待ち合わせをする時になかなか不便です。
また、この渋滞に起因する大気汚染が深刻な問題になっています。
洗濯ものを干していると、服にPM2.5のような白い粒子のようなものがつくことが多いです。その大気汚染の深刻さゆえにマスクを着用している人も珍しくありません。
勢いのある国は振れ幅が大きく面白い
ジャカルタ滞在でのメリットは同じ事の繰り返しになりますが、食費や交通費がべらぼうに安いことです。
日本では比較的贅沢な乗り物であるタクシーも、ちょっとした用事で毎日のように気軽に使うことができます。
そのため、この国のメリットは物価が安くて住みやすいことです。
しかし、深刻なデメリットとしては政府が公務員を統制できていなく、国として不安定なので警察官や入国管理局の人間の腐敗が激しいことです。
警察官が夜中に強盗に変わり市民から恐喝して現金を奪ったり、入国管理局員が外国人に嫌がらせをして外国人から金をふんだくるなんてことも日常茶飯事です。
物価が安く暮らしやすいですが、いつ何が起きるかわからないリスクもあるので、安定を求める人にはこの国は向いてないかもしれません。
ですが、まだまだジャカルタは成長著しい国ですので、チャンスがたくさんありますし、活気がありとてもエキサイティングです。
海外就職の国としては、まだまだメジャーではないですが、めちゃくちゃ面白いですよ。