キューバ旅行で、アメリカ・カナダ・メキシコ・ケイマン諸島など、どの国から入国するにあたっても必ず必要な書類が2つあります。
それが「ツーリストカード」と「海外旅行傷害保険証明書」の2つです。
これを忘れてもキューバの空港で何とか対応してくれるので入国出来ないことはないようです。しかし、キューバに対するリスペクトに欠ける行動だと思いますので、トラベラーとしての最低限のマナーと敬意を込めて事前にしっかりと準備しておきましょう。
それでは、「ツーリストカード」についての詳細と申請取得方法からお伝えしていきたいと思います。
目次
ツーリストカードの詳細と申請取得方法
ツーリストカードとは?
キューバを入国する際は、観光目的で30日以内の滞在であればビザ(VISA)が必要ありません。ですが、アメリカ入国の際に必要なESTA、カナダ入国の際に必要なeTAと同様にキューバに入国する際に必ず必要なものとなります。
ツーリストカード取得後の有効期限はないものの入国ごとに取得が必要となり、1回の滞在で30日以内の滞在が認められています。
つまり、キューバ滞在予定の半年前や1年前に取得しても使えるということです。なので、早めに取得しておくようにしましょう。
これから世界一周を計画していて、滞在予定まで1年以上ある場合でも、日本で取得しておけば安心してキューバに入国することが出来ることと思います。入国後に半券を渡されますが、決して捨てないように。出国時に必要になります。
ツーリストカードを申請取得する方法は全部で4通りありますので、注意点を解説しながらそれぞれご紹介していきます。
ツーリストカードの申請取得4つの方法
1:キューバ共和国大使館領事部で取得する方法(日本で取得する唯一の方法)
日本にあるキューバ共和国大使館領事部で申請取得するのが日本語での対応ということもあり、最も安心で確実な方法です。ですが、1つだけ注意点があります。
ツーリストカードを日本で取得する際の注意点
ユナイテッド航空、デルタ航空などのアメリカ系の航空会社を利用してキューバに渡航する場合は、日本で発給したツーリストカードの利用ができません。
それだけではなく、観光目的でアメリカを出発またはアメリカを経由してキューバに入国することが出来ないようになっています。
アメリカ系の航空会社でキューバへの渡航を検討している人は十分にご注意ください。キューバの空港に着いたは良いものの入国できないという事態になる可能性があります。
そのため、キューバに入国する際は、アメリカ以外のカナダ、メキシコ、ケイマン諸島を経由する飛行機チケットを購入することをおすすめします。
また、観光以外の下記の渡航目的の場合は、アメリカ経由でも入国許可出来るとユナイテッド航空のHPに記載がありましたので、ご参考までに。
- 家族の訪問
- 政府関連公務
- ジャーナリズム活動
- 専門的な研究または会合
- 教育活動または人的交流
- 宗教活動
- スポーツおよび公的イベント
- キューバ国民支援
- 人道的プロジェクト
- 研究
- 情報資料
- 認可輸出取引
- 一時渡航のキューバ国民
こちらの場合は、ツーリストカードではなく、キューバ入国許可証が必要になります。料金は一人50米ドル。アメリカの空港各所の出発ゲートで販売しています。
直接出向く方法と郵送で申請する方法の2通りの申請取得の仕方がありますので、それぞれ見ていきましょう。
2:キューバ共和国大使館領事部へ直接出向く
キューバ共和国大使館が東京にあるため、都内もしくは都内近郊にお住まいの方は、直接出向くと、その場でツーリストカードを発行してくれますし費用を抑えることが出来るので、お急ぎの場合や費用を抑えたい場合は、直接出向きましょう。
大使館に直接出向く場合の必要書類
- パスポート本体
- パスポートコピー
- 申請書(HPよりコピー出来ますが領事館に置いてあるので用意しなくてもOK)
- 顔写真(サイズ:縦5cm×横5cm)
- 2,100円(税込)
キューバ共和国大使館領事部の場所と営業時間
住所:東京都港区東麻布1-28-2
最寄駅:都営大江戸線 赤羽橋駅
受付時間: 09:30~12:00、13:00~14:30(土日祝休み)
電話番号:03-5570-4481
3:郵送で申請取得する
都内まで出向く予定のない地方在住の場合は、郵送で申請取得しましょう。直接出向くよりは費用が高くなりますが、交通費を考えたら安いものですよね。
注意したい点は、郵送でのやり取りになるため時間がかかる点です。最低でも1週間かかるものだと思って余裕を持って申請取得しておきたいことろです。
手順としては、先に申請取得費用の5600円をキューバ大使館領事部のツーリストカード専用口に振り込みを済ませ、その明細票or明細票のコピーと申請書を同封して郵送します。
- 5,600円を振り込む
- 申請書をダウンロードする
申請書ダウンロードはこちら(※リンククリック後に右クリックでリンク先を保存) - 必要書類を同封して郵送する
という手順です。
ちなみに、サーバーが不安定なせいか上記リンクから申請書がダウンロード出来ないケースが続出していますので、アクセス出来なかった場合は、こちらからダウンロードしてください。
HPにアクセス出来なかった場合は、直接電話で問い合わせてもOKです。
電話番号:03-5570-4481
郵送で申請取得する際の必要書類
- パスポートの顔写真掲載部分のコピー(パスポート本体は不要)
- 申請書(自分でダウンロードor要問い合わせ)
- 顔写真(サイズ:縦5cm×横5cm)
- 5,600円(先に振り込みを済ませ、その振込票orコピーを同封)
- 返信用封筒(重要書類のためレターパック推奨。自分の名前と住所を記載)
振込先口座情報
三菱東京UFJ銀行 広尾支店
普通口座:1128153
郵送先住所
〒106-0044 東京都港区東麻布1-28-4
キューバ共和国大使館
証明写真代を節約する方法
もし、PCをお持ちでしたら、スマホ等で撮影した画像を、証明写真作成用のフリーソフトで加工して、自宅でL版のフォト用紙に印刷すればかなり節約できます。
もし、自宅にプリンターがない場合は、コンビニのネットプリントを利用すれば、30円で印刷出来るので、自分でやってしまった方がいいですよね。
参考サイト:
4:経由空港で申請取得する方法
カンクン・メキシコシティ・ケイマン諸島経由の場合は、空港で申請取得可能です。在庫がない場合もあるとの事でしたが、僕がケイマン諸島でツーリストカードを購入した時は、在庫がないなんて考えられませんでしたので、経由地の空港で購入するのもありだと思います。
4-1:ケイマン諸島の空港でツーリストカードを入手
ケイマン諸島の場合は、20米ドルでした。経由の際に強制的に購入させられました。
4-2:カンクンの空港でツーリストカードを入手
メキシコのカンクンからキューバに入国の際は、アエロメヒコ航空の窓口で購入でき、料金は25米ドルでした。こちらも強制的に購入させられました。
注意点:黄熱病国際予防接種証明書(イエローカード)が必要なケースがある
世界一周旅行者は、南米やアフリカからキューバに来る方もいるかと思いますが、注意が必要です。
2017年2月7日より、黄熱病の流行が報告されている地域、国からの渡航者に対してに黄熱病国際予防接種証明書(イエローカード)の提示が義務付けられています。
2017年5月1日現在では、ブラジルとアンゴラからの渡航者に対してのみですが、随時変わっていく可能性がありますので、特に世界一周旅行者は確認必須です。
2017年10月に入国した際は、入国審査の際に「アフリカは行ったか?」と聞かれましたので、もしかしたらアフリカ大陸のチェックが厳しくなっているかもしれません。
日本からの旅行者には関係ありませんので、該当しない方はスルーでOKです。
4-3:エアカナダを利用して入国すれば無料で取得出来る
エアカナダのトロント発ハバナ行きのフライトを利用して入国する場合は、機内でツーリストカードが無料で配られます。
ただし、基本的にカナダ人用との情報があるため、いくら無料と言えども、きちんと配布されるかどうかは確証がありませんので、やはり、事前に取得しておくと安心です。
カナダを経由する際は、カナダ入国に必要なeTAによる渡航認証が義務付けられていますので、事前に申請しておきましょう。
4:代行会社に依頼する
HISにて「カンクンーハバナ」の航空券を購入した場合のみ代行で申請してもらえて、カンクン空港での受け渡しになります。ただし航空券は自分で取得した方がはるかに格安なので考えものです。
また、ツーリストカードを代行で申請取得してくれる会社もありますが、自分で申請取得する倍以上の金額になるのでこれもまた微妙です。
旅慣れしている方は、経由空港での申請取得でもいいとは思いますが、旅慣れしていない方は、日本で取得しておくのが確実かつ安心だと思います。(※アメリカ経由は避けるように)
海外旅行傷害保険証明書の詳細と申請取得方法
海外旅行傷害保険証明書とは?
キューバ政府が外国人観光客に対して正式に義務付けているものなのですが、2010年5月1日以降キューバに入国する全ての外国人、国外在住キューバ人に対して、アメリカ資本の会社以外の海外旅行傷害保険への加入が義務となっています。
注意点
アメリカ資本であるAIUなどの旅行保険はNGなのでご注意ください。
そして、海外旅行傷害保険に加入していればそれでいいというわけではなく、キューバ入国にあたっては、英語orスペイン語で記載された「保険契約証」または「保険証券」が必要となります。
クレジットカードに付帯している海外旅行保険でも保険会社の保険でも必須なんです。
クレジットカードに付帯している保険の場合は、該当のクレジットカードの裏面に会社の電話番号が掲載されているので、そこに問い合わせて、海外保険加入の証明書を英文で発行してもらう必要があります。FAXか郵送で選ぶことが出来ます。
僕は取り寄せるまでに1週間かかりました。
一方、保険会社の場合、空港で加入すればその場で入手できますが、インターネットで申し込んだ場合は申し込み後に電話で英文の契約証明書の発行をお願いしてもらわなければいけないので、事前に揃えておくようにしましょう。
クレジットカードの付帯保険について
クレジットカードに付帯する海外旅行傷害保険については、僕もこれでもかってくらい調べ尽くした結果、年会費無料で自動付帯するお得なカードを所持するといいと思います。
自動付帯する年会費無料のクレジットカードについては、重要視すべきポイントと厳選したカードをかなり網羅してまとめた記事がありますので、ぜひ参考にしてみてください。
参考記事:【究極版】手厚い海外旅行傷害保険が自動付帯する年会費無料のクレジットカード5選+1選
ちなみにキューバでは、VISAかMasterしか利用できないので、もし、JCBやアメックス、ダイナースしかお持ちでない方は、この機会にじっくり検討してみることをオススメします。
保険会社の海外旅行保険について
クレジットカードは持っていないし持つ予定もない。もしくは補償が不安だなという方は保険会社の保険に加入しましょう。
比較サイトだと値段や保証内容をまとめて出してくれるので見てみてください。
まとめ
この2つがあればキューバ入国の際の書類は揃いますので、事前に準備して安心したいですね。少々入国が面倒ですが、個人的にめちゃくちゃ大好きになった国の一つなので、行って損はありません!
キューバに関する旅行記をまとめてありますので、よろしければ読んでみてください。
Pocketに追加してくれている数がかなり多いので、かなり有益な情報として、みなさん受け取ってくださいっています。
- ハバナのおすすめカサ(宿泊施設)
- ハバナのおすすめ観光スポット
- 空港のWiFiなどの情報
- タクシーの相場や注意点
- 海外キャッシングの体験談
- トリニダーのおすすめ観光スポット
- トリニダーのおすすめカサ
などを書いていますので、お役に立てると思います。キューバ観光情報は、こちらからご覧ください。
記事リンク:キューバの観光情報まとめ
[…] (詳しくはこちら → キューバ入国に絶対に必要な書類 ) […]
[…] 取得の仕方は、こちらのページに詳しく載っていますので、こちらを参考に取得しましょう! […]
[…] 2.eTA申請(カナダ入国に必要な申請です) […]