航空券を購入する時、PEX,FIX,OPENなどの表記が出てきて「これ一体何?」と疑問に思う人も少なくありません。
これは、航空券の種類が違うんです。何が違うかって全然違うんですね。
実は、航空券の種類は、それぞれの体系があり、複雑で分かりづらくなっています。
「航空券って、買う場所が違うと価格以外に何か違いがあるの?」「FIXやOPENって一体何?」奥深い航空券の謎をスッキリ分かりやすく解説します。
この記事を読むことで、賢い航空券の購入方法が身につきます。
目次
航空券は大きく分けて「正規割引航空券(PEX)」と「格安航空券」の2種類ある
航空券には大きく分けて「正規割引航空券(PEX)」「格安航空券」の2種類存在します。
普通に海外旅行を楽しむ人にとっては「正規割引航空券(PEX)」「格安航空券」のどちらかの航空券を購入することになります。それぞれの違いはこうです。
「正規割引航空券(PEX)」とは?
航空会社が直販している航空券です。分かりやすく例えるなら、iPhoneを携帯代理店や家電量販店で購入するのではなく、アップルストアで購入するようなイメージです。
旅行代理店から購入すると手数料がかかったりしますが、航空会社直販の航空券なので、手数料がかかりません。
また、航空会社のマイル付与率が70〜100%なので、マイルも貯まりやすく座席指定も可能な航空券です。
旅割、スーパーエコ割などの名称が付いているのがPEXにあたります。
「格安航空券」とは?
航空会社は、直販用に販売している正規割引航空券と、ツアー用に旅行代理店に卸している航空券があります。
旅行代理店は、航空会社から卸値でまとめ買いしたツアー用の航空券をバラ売りで販売しています。これがいわゆる「格安航空券」です。
携帯代理店や家電量販店でiPhoneを購入した方が値段が安くなるのと同じような構図で、航空会社で航空券を購入するよりも安く手に入ります。
しかし、航空会社で購入したものではないため、価格は安くなりますが、2つのデメリットがあります。
一つは、航空会社のマイル付与率が多くても50%以下。少ないと0%になります。もう一つは、座席指定が出来ないことがあります。
また、マイルを使ったアップグレードも出来ません。
例えば、僕が2017年6月に「サプライス」という格安航空券予約サイトで購入した航空券は、PEXに比べてだいぶ安価でしたが、マイル付与率が0%で座席指定も出来ない航空券でした。
それぞれの違いを表にするとこうなります。
「正規割引航空券(PEX)」と「格安航空券」の違いを比較
正規割引航空券(PEX) | 格安航空券 | |
特徴 | 航空会社の直販。 | 旅行代理店によるツアー用格安航空券のバラ売り。 |
価格 | 格安航空券に比べて高め。安いケースもある。 | PEXよりも安いことがほとんど。 |
マイル付与率 | 70〜100%付与 | 0〜50%付与 |
座席指定 | 可能 | 不可な事が多い |
※手荷物関係・機内食・機内ドリンクなどのサービスには違いはありません。
同じ航空券でも購入場所が違うと、かなり変わってきます。よほど値段に差が無い場合は、マイルの付与率や座席指定が出来ることを考えると航空会社直販のPEXで購入するのがお得です。
最近では、値段の差もほとんど無くなってきていますしね。
では、続いて、FIX・OPEN・オープンジョーの違いついて見ていきましょう。
「FIX」「OPEN」「オープンジョー」それぞれの特徴と違い
「FIX」とは?
FIXとは、行きも帰りも便を決めて変更することが出来ない航空券です。いわゆる普通の航空券です。
例えば、行きは8月1日の12時成田発のANA便。帰りは8月5日15時シドニー発のANA便、と決めたら変更が一切きかない航空券の事です。
OPENよりも価格は安めです。
「OPEN」とは?
往復の便を決めて予約したとしても、帰国の日時が変更可能な航空券です。FIXに比べて融通が効きます。
有効期限が設けられているので、有効期限内であれば帰国便を自由に選ぶことが可能です。有効期限を超えた日時での変更は不可です。有効期限は30日、90日など航空券によって異なります。
FIXよりも価格は高めです。
ただし、渡航国によっては、OPENの航空券だとビザが無いと入国出来なかったり、そもそも入国さえも出来ない場合があるので、事前確認が必要です。
帰国の予定が決まっていない人、長期旅行や出張などで帰国日がズレる可能性がある人は、OPENのチケットを購入した方が無難です。
また、FIXとOPENが組み合わさったFIX/OPENというものもあり、決まった回数だけ帰路の便を変更可能な航空券も存在します。
ただし、航空会社によっては、変更手数料がかかる場合があるので、事前確認が必要です。
「オープンジョー」とは?
通常の航空券は、行きも帰りも同じ空港を利用しなければいけませんが、到着地と発着地が異なる空港でもOKというのがオープンジョーです。
都市を移動しながら周遊旅行のスタイルを楽しみたい人には、最適な航空券です。
例えば、行きは成田発タイ・バンコク行きの飛行機。帰りはベトナム・ハノイ発関空行きの飛行機。というように、到着地の空港と帰路の出発地の空港を異なる空港にできるカスタマイズ性のある航空券です。
まとめ
航空券の種類を知っておくだけで、旅行時のスタイルに合わせた航空券を購入することが出来るので、幅が広がるのではないでしょうか?
知っておくだけで得する知識なので、航空券を購入する際に覚えておくと便利ですよ!