「旅が人生を変えてくれる。」
そんな言葉が一人歩きしていますが、旅をすれば人生が変わるわけではなく、どんな旅をするかという目的があれば、旅は人生を変えるキッカケになってくれるという意味が本質だと思います。
じゃあ、なぜ、旅は人生を変えるキッカケになるほどのインパクトがあるかというと、自分の人生の選択肢や可能性が広がる未知との出会いがゴロゴロ転がっているからです。
だからこそ「旅」というのは、簡単で最も効果的であり最高に贅沢でもある人生を変える方法だ。
世界二周を終えて旅を振り返る今、強く思っています。
「将来の夢・なりたい姿」=「職業」という謎の現象
「将来の夢は何?どんなことをして生きていきたい?」
上記のような質問を子供や大人に投げかけると
- YouTuberになりたい
- プログラマになりたい
- 公務員になりたい
- 教師になりたい
- 社長になりたい
- パン屋さんになりたい
など、「職業」を答える人がとても多いです。
さらに巷では「なりたい職業ランキング」なるものがあり、職業を選ぶことこそが、さも人生のゴールだという風潮さえあります。
確かになりたい職業を目指すのは良いかもしれない。
しかし、職業というのは果たして人生のゴールなのだろうか?
本当になりたい職業に就くことが人生のゴールなのでしょうか?
職業といっても、自分が見ている範囲、認識できる範囲のものしか選択肢にはなく、未来に出来る職業や職業を自分で創り上げるという選択肢が全くないのは、いかがなものなのだろうか。
そして、自分の生きたい生き方、送りたいライフスタイルについて全無視されている考え方はいかがなものなのだろうか。
「仕事のための人生か。人生の中に仕事があるのか。」
同じようで全く意味が違います。
本当に大切なのは職業ではなくライフスタイルなのではないだろうか。
でも、普通に日本で生きていると、こんなことを考えるキッカケはおろか選択肢や可能性を見出すことはなかなか難しいです。
なぜ旅をすることで選択肢や可能性が広がるのか?
自分の人生の選択肢や可能性を広げるには「知らないことを知っていく」という行為と積極的な姿勢が必要不可欠です。
知らないことを知るには
- 本を読む
- 人の話を聞く
などの方法があります。
でもそれは「頭をトンカチでぶん殴られた」ような未知なるものと出会える確率は非常に低く、自分が知っている世界の周辺にある範囲のものから大きく逸脱していないことの方が多いです。
なぜなら、多くの人が自分の知らない世界の話になると「どうやったらそうなれるの?」という可能性を見出そうとする前向きな思考をせず「そんな生き方無理」と思考停止して、否定的になってしまいがち。
それはみんなと違う発想を持っていると叩かれやすいからなど色んな理由がありますが、自由な生き方に関してはポジティブじゃないのが大多数派だと感じています。
だから、いくら新しいことを知ろうとしても価値観や文化、ライフスタイルが似たりよったりになっていき、運が悪いと大人が考える正解の枠にはめられてしまいます。
しかし、旅先での出会いは、価値観も文化もライフスタイルも言語も違い「頭をトンカチでぶん殴られた」ような未知なるものと出会いが宝の山のように眠っています。
例えば、世界中のフェスを回ることを仕事にしている人がいたり、世界中の雑貨を買い付けるバイヤーをしている人がいたり。
僕が今のようなライフスタイルを築き上げるキッカケにもなった旅をしながらブログを書いて生活をしている人がいたり。
まるで遊んでいるだけで生きているような人たちが世界中にはたくさんいました。
旅をすると、本当に色んな生き方をしている人がいて、自分の世界の中では決して触れることの出来なかった未知なる人物との出会いがあり、その生き方を知ることで自分の人生に新たな選択肢が生まれます。
なのにも関わらず、人生を職業だけで縛り付け、人生の可能性をはじめから狭めてしまうのはとてももったいないことだと思うのです。
日本の中ではタブーとされている生き方をしている人たちに触れられる環境があるからこそ選択肢や可能性を見出だせる。
旅に出れば可能性や選択肢が嫌でも広がります。
ペペロンチーノしか知らなければペペロンチーノしか作れない
本当は生き方も暮らし方も、時間やお金の使い方も十人十色のはず。
しかし、自分が触れることができる範囲のものしか自分の人生の選択肢に出来ないのが人間という生き物です。
それこそ、生まれながらに独自の発想が出来たり、確立されたアイデンティティがあったり、前世の記憶を持ったまま生まれ変わりで生まれてきたような一部の天才・宇宙人のような人以外、未知なる出会いが無ければ生きたい人生が見えるはずなんてありません。
なぜなら、情報がなければ選択肢は広がらないからです。
やりたいことがない。生きたい生き方が分からない。選択肢が見つからない。
明るい顔をしてイキイキと活動している人もいますが、暗い顔をした大人が多い日本の中だけを覗いていれば、そうなるのは当然。
やりたいことがない。生きたい生き方が分からない。選択肢が見つからない。
それは、単純にサンプルやレシピ不足なのですよ。自分の小さな世界の周辺に見つけられるはずがありません。外からの情報が必要です。
結局、やりたい事や夢は知識なのですから。
パスタの中でペペロンチーノしか知らなければカルボナーラもトマトソースパスタも作れないですよね?そもそもペペロンチーノ以外の存在を知らないわけですから。
やりたいことや生きたい生き方を見つけるのもこれと同じ。
単純に情報不足なんです。
サンプルを集めて真似たりカスタマイズしていけばいい
旅を通して未知なる出会いがキッカケでたくさんのサンプルが集まります。
海外で働いている日本人。旅をしながら生活している旅人。やりたいことを世界中に向けて発信している人。
日本で普通に生活していたら決して触れることが出来なかった人たちが必ずそこにいます。
そのサンプルの中から自分ができそうだと思う新しい可能性との出会いがあったり、やってみたいと思う新しい選択肢に触れることができます。
旅をすることでペペロンチーニ以外のカルボナーラやトマトソースパスタだけではなく、パスタというジャンルを超えてパエリアやケバブのような新しい出会いがあったりします。
とにかく「世の中はこんなもんだ」という価値観は一度ゴミ箱に捨てて、たくさんのサンプルをシャワーのように浴びて、その中から手札を選んでもいいし、自分なりにカスタマイズして採用してみるのも良いでしょう。
旅を通して間違いなく新しい可能性と選択肢に触れることができます。
まとめ
自分の人生で選択肢がどれだけあるか。
それは自分の目で何を見てきたか?自分の経験からしか広げることができません。
可能性や選択肢を広げるには、自分の知らない未知なる人物や世界との遭遇が必須です。
それには「旅」が最適な手段です。
旅をして未知なる出会いを通して選択肢が広がるだけではなく、そこからご縁を生まれて人生最大のチャンスが眠っていることもあります。
未知と出会う旅は自分の人生の可能性や選択肢を大きく広げてくれます。
さあ、旅をしよう。