アメリカ国内で利用できる「Most simのT-mobile版(TIGERシリーズ)」について実際に使ってみた経験をもとに細かくご紹介していきます。
このSIMカードは、日本のAmazonで購入できるので、旅行前の準備段階で入手でき、とても便利でした。
しかもアメリカで入手するよりも安く、現地のSIMカードを販売しているお店を探したり、英語でやり取りする必要もないので、時間的にも費用的にも節約出来るのが嬉しいSIMカードです。
そして、ロサンゼルス、ラスベガス、グランドサークル周遊、シカゴ、ニューヨークで30日間利用しましたが、グランドサークル周遊中の何もない道路以外では問題なく利用できていましたし、テザリングも可能な優秀っぷりを発揮してくれました。
そして、まさかのカナダ・バンクーバーでも利用できたのは驚愕でした。
そんな優秀なSIMカード「Mostsim T-mobile版」について詳しくレビューします。
目次
Most SIM T-mobile版の対応端末
Most SIM T-mobile版のSIMカードは、対応していない端末もあります。
いくら優秀なSIMカードだからといっても、持っているスマホで使えなかったら元も子もありませんよね。
まずは、対応端末の一部を列挙していきますので、ご自身がお持ちのスマホが対応端末にあるかチェックしてみてください。もし無い場合はT-mobileに直接お問い合わせくださいませ。
iPhoneシリーズ
XR / XS MAX / XS / X/ 8 / 8 Plus / 7 / 7 Plus / 6s / 6s Plus / 6 / 6 Plus
iPhone SEには対応していないので、iPhone SEをお持ちの場合は、Most SIMのAT&T版をご検討ください。こちらだとiPhone SEでも利用可能です。実際に妻がiPhone SEで利用できていました。
HUAWEIシリーズ
P20 / Mate 10 Pro / Mate S / Mate 9 / P10 plus / P10 / P9 / honor-8 / Ascend Mate 7
SAMSUNGシリーズ
【S8】
SM-G950P / SM-G950T / G950T1
【S6】
SM-G920I , SM-G920T / SM-G920V / SM-G920R7 / S6 edge SC-04G
その他
- SHARP AQUOS R softbank
- ONEPLUS 5 A5000
- STAR WARS Mobile softbank
Mostsim T-mobile版のメリット
Mostsim(T-mobile版)のメリットは大きく分けて5つです。
- 料金が安い!使いたい日数に合わせて12種類の料金プランから選べる
- 高速データ通信(4G回線)が無制限使い放題
- デザリングが可能だからパソコンや他の端末も複数名で共有して使える
- アメリカ国内通話の発信・SMS受発信と国際通話の着信が無制限使い放題
- 日本語のカスタマーサービス有
それぞれ詳しく見ていきましょう。
料金が安い!使いたい日数に合わせて12種類の料金プランから選べる
Most SIMは利用可能日数によって料金が異なっており、最短5日間、最長で120日間の幅広い利用期間に対応しています。
日数プランは全部で12種類。そのため、金銭的に無駄が出ません。以下は日数と料金表です。
日数 | 料金 |
5日間 | 2,280円 |
7日間 | 2,580円 |
10日間 | 2,990円 |
12日間 | 3,290円 |
15日間 | 3,740円 |
18日間 | 4,190円 |
21日間 | 4,640円 |
25日間 | 5,240円 |
30日間 | 5,450円 |
45日間 | 8,170円 |
60日間 | 9,980円 |
90日間 | 13,980円 |
120日間 | 18,590円 |
モバイルWiFiのレンタルやクラウドSIMなどと比較しても圧倒的な料金の安さです。
仮にモバイルWiFiをレンタルしたとすると、1日で約1,000円かかります。
例えば、5日間でシュミレーションすると
- モバイルWiFiレンタル:5,000円
- Most SIM購入:2,280円
Most SIMの方が半額以上安くなるので、コストパフォーマンスの良さは比較するまでもないほど明らかです。
高速データ通信(4G回線)が無制限使い放題
日本でいうドコモやauにあたるアメリカの大手通信会社のT-Mobileの純正回線を使っているので、他のMVNOやローミングサービスより、さらに高速で安定していると言われています。
実際に1ヶ月使用してみましたが納得です。
ただし、これはドコモやauにも言えることなので文句の言いようがなのですが、そもそも電波の入りにくい山奥や僻地に行くと通信速度が遅くなったり圏外になったりしていました。
とはいえ、都市で利用するには普通に使えていたので、よほど電波の入りにくい場所に行かない限りはストレス無く使用できると思います。
少なくともロサンゼルス、ラスベガス、シカゴ、ニューヨークでは問題なかったです。
そして、データが無制限使い放題なので、youtube見放題です。
デザリングが可能だからパソコンや他の端末も複数名で共有して使える
テザリングが可能なので、Most SIMのSIMカードを入れたスマホが1台あれば、自分のパソコンやiPadなどのタブレット端末、他の人のスマホでもインターネットが利用できます。
つまり、モバイルWiFi(ポケットWiFi)を持っているも同然な状態を確保できるということです。
例えば、カップルや夫婦、友人とアメリカ旅行に行く際に、Most SIMのSIMカードを1枚購入しておけば、他の人もネットが使えるようになるので節約に繋がります。
2名でアメリカ旅行を5日間行く場合は、2,280円のプランを1枚購入して割り勘すれば、1名1,140円で済むということです。
浮いたお金でちょっとした贅沢ができますよね!
ただし、テザリングでインターネットを使用する場合、SIMを入れている端末は4G回線で利用できますが、SIMを入れていない端末は3G回線になるので若干速度が落ちます。
アメリカ国内通話の発信・SMS受発信と国際通話の着信が無制限使い放題
何気に気になる人もいる電話機能。他社のSIMやモバイルWiFiレンタルでは電話機能が無いことがあります。
しかし、Most SIMの場合は電話番号が付いており、アメリカの国内通話の発信とSMS受発信が無制限で使い放題です。
例えば、レンタカーを借りていた時にトラブルが起き、レンタカー会社などに電話しなければいけない場合は、アメリカ国内の営業所なら通話が無料です。
また、国際通話の着信は無制限無料なので、日本から電話してもらえば通話料が無料です。
日本語のカスタマーサービス有
日本語のカスタマーサービスがあるため、何か分からないことや不具合が起きた時に英語でのやり取りで苦戦することがありません。
カスタマーサービスが英語だとストレスですが、日本語でコミュニケーションを取れるので万が一の時も安心です。
もしアメリカの現地でSIMカードを購入した場合は、日本語のカスタマーサービスが無いので万が一の時に苦戦します。
Mostsim T-mobile版のデメリット・注意点
Mostsim(T-mobile版)のデメリットと注意点は大きく分けて4つです。
- 対応端末がスマホのみ
- 一部利用できないエリアがある
- 知らない電話番号から電話がかかってきて焦る
- 利用2日前までにアクティベートをする必要がある
それぞれ詳しく見ていきましょう。
対応端末がスマホのみ
スマホにしか対応していないので、タブレット端末やWIFIルーターにMostsimのSIMカードを差し込んでも利用することが出来ません。
一部利用できないエリアがある
画像の赤く塗られている場所では利用できますが、白い部分は電波が飛んでおらず利用不可エリアです。
ご覧の通りほとんど使えない場所がないくらい赤く塗られています。
もし、細かい部分まで確認したい場合は、T-mobileの公式で利用エリアをできるのでこちらからご覧ください。
知らない電話番号から電話がかかってきて焦る
実際に僕がMost simを使っている1ヶ月間で知らない電話番号から2〜3件電話がかかってきました。
電話に出なければ何も問題はないのですが、少し焦りました。しかし、知らない電話番号からかかってくることはアメリカではよくあることだそうです。
というのも、アメリカの通信会社はSIMカードの有効期限が切れた後、電話番号を繰り返し使用することがあるとの事。
電話番号の変更を知らされてない友人や会社だったら、知らずに電話をかけてしまいますよね。
なので、電話には出ないか一度かかってきたら着信拒否をすれば何も問題はありません。
利用2日前までにアクティベートをする必要がある
Most sim側からは利用1日前までにアクティベートをする旨のお知らせがありますが、回線が開通するまで1日以上掛かるので、余裕を持って利用2日前までに行うことをおすすめします。
SIMカードを差し替えるだけでは使えるようにならないので、やや手間ですが手続きは簡単です。
この記事内でアクティベート方法と設定方法を分かりやすく書いておきますので、ご参考頂ければ幸いです。
利用したい2日前までにアクティベートしておけば、渡航当日の飛行機内でMostsimのSIMカードに差し替えておくと、アメリカに着陸した瞬間からインターネットに繋ぐことができます。
Mostsim T-mobile版のアクティベート手順
アマゾンで購入後に事前にMost simのHPからアクティベーションの手続きをする必要があります。
手続きをせずにSIMカードを入れただけでは使えるようにならないので必ず忘れずに行いましょう。手順は以下の通りです。
- Most simのHPよりアクティベーション日を登録する
- 利用希望開始日になると開通し自分の電話番号がもらえる
- アメリカでネット&電話が使えるようになる
の3ステップです。全て日本語で手続きを行えます。一つずつ細かく解説します。
Most simのアクティベーション設定ページにアクセスする
まずはMost simのアクティベーション設定ページにアクセスします。SIMカードが同封されている用紙にQRコードが記載されているので、そちらを読み込んでもOKです。
SIM番号とパスワードを入力する
SIMカードが付いているプラスチックカードに記載されている
- SIM Serial No
- Password
を入力して「次へ」をクリックします。
上記写真の番号を入力します。
アクティベーション情報と連絡先を入力する
次にアクティベーションに必要な情報を入力します。
【アクティベーション情報】
- IMEI:スマホの情報を入力します(調べ方は下記参照)
- ご希望の開通日:開通希望日を現地時間を基準に入力します
- 滞在期間:渡航先の滞在期間を入力します
IMEIの調べ方は、電話番号を入力する画面で「*#06#」を入力すると表示されます。
上記画面のIMEI欄の数字を入力すればOKです。
【連絡先】
- お名前:名前をフルネームで漢字入力します(例:山際将太)
- お電話番号:日本で使用している電話番号を入力します(例:090-1234-5678)
- PCメール:gmailやyahooメールなどのPCメールを入力します(例:shotayamagiwa@gmail.com)
- アマゾン注文番号:アマゾンで購入した際の注文番号を入力します(調べ方は下記参照)
アマゾンの注文番号は、アマゾンの購入履歴ページにアクセスすると、上記のように確認することが可能です。それ以外にも注文後に届くメールでも確認できます。
全て入力後に「次へ」をクリックすると、再確認のお願いページに飛びます。入力情報に間違いがないか確認して「確認済み」をクリックします。
アクティベーション手続きの完了
すると、アクティベーションの申請が完了します。上記は登録完了画面です。
正常に完了していれば、「MOSTSIM-SIMアクティベーション資料のご確認」というタイトルのメールが届きます。
Most simの開通&利用開始
僕の場合は、開通予定日の当日に開通のメールが届きました。「MOSTSIM – プリペイドカード電話番号のお知らせ (注文番号: )」と言うタイトルのメールでお知らせが来ました。
メールにはアメリカで利用できる電話番号が記載されています。
SIMカードを入れた瞬間にネット利用可能に
SIMカードを入れた瞬間にネットが利用できるようになりました。特に設定などは必要ありませんでした。
アメリカでMost sim(T-mobile版)を利用した感想
今回はロサンゼルス、ラスベガス、グランドサークル周遊(グランドキャニオン、アンテロープキャニオン、THE WAVEなど)、シカゴ、ニューヨークでMost sim(T-mobile版)を利用しました。
ロサンゼルス、ラスベガス、シカゴ、ニューヨークでは全く問題なくネットが使えただけではなく、youtubeもスムーズに再生可能でした。
ただし、グランドサークル周遊時に走行していた山奥の道路などでは一部電波が入らず圏外でした。
とはいえ、国立公園内や周辺の小さな町では使えていたので、とても助かりました。
アマゾンのクチコミ・レビューを見ていると、ハワイでも問題なく利用できると書いてありましたので、ハワイに訪れる際も問題なく利用できると思います。
カナダのバンクーバーでも使えた
もしかしたら特例かもしれませんが、アメリカ滞在前のカナダ・バンクーバーでMost simを入れてみたらネットも電話も利用することができました。
しかも追加料金なしです。
アマゾンの商品詳細ページでカナダでは使えると書いていないので、確実な情報ではないのですが、カナダでも使えるかもしれないという事例としてご紹介しておきますね。
アメリカではネットが使えないと不便&損をする理由
アメリカでは、カフェやレストラン、ホテルなど至る所で無料WiFiを利用できるから、わざわざSIMカードなんて購入しなくてもいいのでは?と思う人もいらっしゃると思います。
しかし、一つだけ言わせてください。
アメリカでいつでもネットが使える環境を持っていないと不便で損をします。その理由は以下です。
タクシーはUberよりも高額で不便
アメリカを観光中に空港から市内までの移動や都市内の移動の際に、タクシーを利用する場面があります。
その際に、タクシーとUberを比較すると、Uberの方が料金が安い上にチップの計算もしなくてOKなので、金銭的に圧倒的にお得です。
また、英語でコミュニケーションを取らなくてもいいですし、ぼったくりに遭遇するリスクもありません。
しかもアメリカのほとんどの空港でUber専用の乗り場があるので、空港から市内までスムーズに安く移動できます。
値段的にも手間的にもアメリカではUberを重宝しますよ。
airbnbに宿泊する際のやり取りがスムーズ
ホテルやホステルなどに宿泊する際は気にならないことですが、airbnbに宿泊する際は、宿のホストさんによっては、宿で待ち合わせする必要があったり、事前に到着予定時間をお知らせしなければいけないことがあります。
その時に、どこでもネットが利用できる環境があると便利です。
まとめ
Most sim(T-mobile版)のSIMカードは、購入後にアクティベーションの手続きをする一手間が必要ですが、このSIMカードを選んで本当に良かったです。
金銭的にも使い勝手も最高でした。何より利用できるエリアが広く、無制限で利用できるのが嬉しいポイントです。
「アメリカでどのSIMカードを利用しようかな?」と検討されている場合は、Most sim(T-mobile版)はとても優秀でしたよ。
Most simにはAT&T版もありますが、T-mobile版の方が利用できるエリアが広いので、同じMost simで検討される場合は、T-mobile版の方が便利です。
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