アメリカでレンタカーを借りるにあたって、保険の加入は必須という事は何となく理解しているけれど
- どの保険に加入したらいいのかな?
- 種類がたくさんあってよく分からない
- オプションとかも謎すぎる
- 税金って何?
という疑問や不安がつきまいますよね?
これらをスッキリ解消するべく、アメリカでレンタカーを借りる際に必要な「保険・オプションサービス・税金」についてまとめてみました。
当記事では、アメリカでレンタカーを借りる際に最低限知っておきたい
- 保険の種類と絶対に加入しておくべき保険
- オプションサービスの詳細
- 税金の種類
について詳細を分かりやすくご紹介していきます。
目次
絶対に加入すべき保険・オプションサービス
アメリカでレンタカーを借りる際は、各州によって定められている税金が必ずかかります。予約時に自動的に計算してくれるのでこちらが何かをする必要はありません。
保険やオプションサービスは自分で取捨選択する必要があります。
そこで、絶対に加入するべき保険・オプションサービスについて早く結論を知りたいと思いますので、まずは箇条書きで書いておきます。
加入必須な保険
- 自動車損害賠償保険(PP)
- 追加自動車損害賠償保険(LIS)
- 自車輌損害補償制度(LDW)
加入必須なオプションサービス
- チャイルドシート(9歳未満の子どもが同乗する場合のみ)
- 追加運転者の方への追加料金(複数名運転する場合)
上記保険に加入しないと借金地獄に転落する可能性大ですし、チャイルドシートはアメリカの法律で定められています。
それでは各保険の詳細と加入すべき理由について詳しく解説していきます。
保険・補償サービス
1:自動車損害賠償保険(PP)※必須
日本における自賠責保険にあたるものです。運転中の事故による対人・対物の賠償責任金額を補償する保険です。自分の身体や自分のレンタルした車にかけるものではなく被害者側に補償される保険です。
加入していないと全て自腹で相手側に支払わなければいけなくなるので加入必須です。
レンタカー会社によって補償額が異なることがありますが、大手で格安で人気のダラー(dollar)の場合は
- 対人:1名につき2万ドル(≒220万円)、1事故につき4万ドル(≒440万円)
- 対物:1事故につき1万ドル(≒110万円)
の補償額が付いています。
ほとんどのレンタカー会社で自動加入となりますが、比較サイトなどで予約すると自動加入になっていない事がありますので、念のため確認必須です。
もし自動加入でない場合や補償額を増やしたい場合は「追加自動車損害賠償保険(LIS)」に加入しておきましょう。
海外での入院・治療は高額なため「追加自動車損害賠償保険(LIS)」の同時加入を推奨します。
2:追加自動車損害賠償保険(LIS)※必須
レンタル料金に含まれる自動車損害賠償保険(PP)の追加保険です。
加入することで対人・対物補償限度額が合計100万ドル(≒1億円)まで引き上げることが出来ます。
引き上げる事が出来る補償額は地域によって異なりますが、アメリカのフロリダ州やカリフォルニア州の場合は2万ドル(≒2億円)です。
節約したいからと追加自動車損害賠償保険(LIS)をケチる人も少なくありませんが、ここはハッキリ提言させてください。自動車損害賠償保険(PP)だけでは少なすぎます。
追加自動車損害賠償保険(LIS)にも加入必須です。小銭をケチらないでください。後で泣きます。
3:自車輌損害補償制度(LDW)※必須
レンタル中に事故などによりレンタカーを破損した場合に自分のレンタルした車の破損修理代を補償してくれる保険です。
どれだけ運転に自信があっても誰かにぶつけられてしまうこともありますし、運転中に石が飛んできてフロントガラスにヒビが入ったなど自分の運転に問題がなくても車が破損してしまうこともあります。
事故を起こした時に相手が自賠責保険に加入していなければ誰も補償してくれません。
そんな時に自車輌損害補償制度(LDW)に加入していないと、修理に必要な全ての代金を自腹で支払うことになりますので加入必須です。
加入していれば全額分が補償されます。ただしレンタルする地域によっては免責として2〜5万円程度の自己負担が必要になるケースがありますので、細かくチェックしておきましょう。
4:搭乗者傷害保険・所持品盗難保険(PPP)
運転者者本人と同乗者が事故により死亡or負傷した場合の傷害保険(PAI)と、レンタカー利用中に車内の所持品が盗難or天災により損害を受けた場合の保険(PEP)です。
これら2つを合わせたものを「PPP」と表記されている事が多いです。もしPPPと表記されていない場合は、以下の2つに分けられていますので、チェックしてみてください。
搭乗者傷害保険(PAI)
運転者を含めた搭乗者全員分が補償の対象となる傷害保険です。
所持品盗難保険(PEP)
運転者を含めた搭乗者全員分の補償が対象となる盗難保険ですが、同居の家族のみに限定されていることがありますので、契約時に要確認です。
5:緊急医療保険(ESP)
レンタカー利用中に契約者が事故以外で治療に掛かった医療費を負担する保険です。
海外旅行傷害保険でカバーできるものなので加入不要です。
6:走行距離無制限
レンタカーを借りる際にほとんどの場合で走行距離無制限が付帯していますが、稀に付帯されていない場合があります。
そうなると、定められた走行距離を超えた分に対して別途追加料金が発生します。これがビックリするほど高額です。
もし長距離走行する予定がある場合は、走行距離無制限が付帯するかどうかは必ずチェックしておきましょう。付帯していなければ追加加入推奨です。
オプションサービス
1:ロードサービス救援オプション(PERS)
日本で言うJAFのようなサービスです。突然車が止まってしまったりタイヤがパンクするなど不具合の時に助けに来てくれます。
市街地を走行するだけなら車のトラブルも起きにくく、もし起こったとしてもどうにでもなります。
しかし、グランドサークルなど大自然を駆け回る目的でレンタカーを借りる際は、市街地よりもパンクしやすく、誰もいない荒野で車が走らなくなってしまったら呆然とするしかないので、目的に応じて加入を検討されてみてください。
2:追加運転者の方への追加料金
一人での運転なら不要ですが、もし2名以上の団体で契約者本人以外も運転する可能性があるなら追加料金を一人ずつ支払う必要があります。
もし追加料金を支払わず、契約者本人以外が運転して事故を起こした際は保険適用外になります。
複数人で運転する場合は加入推奨します。
3:インファントシート(4歳未満)/ブースターシート(4歳以上~9歳未満)
9歳未満の子どもが同乗する際は、日本で言うチャイルドシートが義務付けられています。
- 4歳未満:インファントシート
- 4〜9歳未満:ブースターシート
をそれぞれ追加で申込みが必要です。
4:返却時ガソリン補給不要(FPO)
レンタカー返却時にガソリンを給油せずに返却できるオプションサービスです。追加するより自分で給油した方が安上がりなので不要だと思います。
ただし、レンタカーの短距離走行時でガソリン給油の仕方が分からず不安がある方は加入を検討されてみてください。
5:乗り捨て料金
レンタルした場所以外で返却したい場合にかかるのが乗り捨て料金です。
例えば、ラスベガスで借りてロサンゼルスで返却する事ができるのですが、この場合に乗り捨て料金が追加で必要です。
ただし、各レンタカー会社のプランによっては乗り捨て料金が無料になることもありますので、契約時に確認してみてください。
6:GPS(カーナビ)
カーナビを追加で付けることが出来ますが、日本語での案内が無い事がほとんどです。英語が得意じゃない人にとっては呪文にしか見えないので、注意してください(笑)
スマホのGoogleナビやmaps.meなどを駆使した方がいいと思います。つまり不要です。
税金
種類 | 本土 | ハワイ(オアフ島) |
州税(State Tax) | 約10% | 4.712% |
車両税(Rental Tax) | 約15% | US$ 3/日 |
車輌登録料(Vehicle License Fee) | US$ 0.5~2/日 | US$ 0.26~0.75/日 |
空港利用税(Airport Access Fee) | 11.11% | 11.11% |
施設利用料(Facility Charge※CFC) | US$ 3.5/日 | US$ 1/日 |
税金に関する補足
- 上記の税金は州によって異なりハワイでは島によって異なります
- 車輌登録料はレンタルする車種により異なります
- 空港利用税と施設利用料は空港で借りた時のみかかる税金で市街地で借りる場合はかかりません
まとめ
特にrentalcars.comなどのレンタカー比較サイトで予約すると、表示価格は安く見えますが加入必須な保険が付帯されていないことがほとんどなので要注意です。
比較サイトで予約後、現地でレンタカーを借りる際に加入必須な保険に加入すると、予約時の倍近くの金額になるので、実はレンタカー会社の公式ページから予約した方が安いです。
節約に焦点が合うと「ま、保険に加入しなくてもいいか。大丈夫でしょ。」と思いがちですが、何かが起こってからでは遅いので、保険にはきちんと加入しておきましょう。
自分の身は自分で守る。リスクを想定してカバーできる準備をしておく。
どうか楽しい旅を!そして大切な人を守る最低限の準備を。