ウガンダと言えばゴリラトレッキングが有名ですが、お値段10万円超えとなり、なかなか手が出ない人も多いのではないでしょうか。
一方で、チンパンジートレッキングは2万円以下で参加できるので、ゴリラの代替案でチンパンジーに切り替える人も少なくありません。僕もそのうちの一人です。
実際に、チンパンジートレッキングに参加した経験をもとに、チンパンジートレッキングの行き方、申込方法、料金、トレッキングの流れ、服装や注意点などについてご紹介していきます。
動画にもまとめていますので、よろしければご覧ください!
目次
チンパンジートレッキングに参加するには?
チンパンジートレッキングに参加する方法は大きく分けて2つ。
- 現地の旅行会社で申込む
- 自力で手配する
となります。
自力で参加するには、事前に自分で許可書(パーミット)を申請しなければいけないなどの情報がありますが、僕は許可書をチンパンジートレッキングが催行されるキバレ国立公園で当日取得しました。150USドルでチンパンジートレッキングに参加出来ます。
現地の旅行会社で申込むと自力で行くよりも1万円以上高くなり300USドル近くになります。この値段は、移動の快適さと許可書の申請代行で1万円以上という価格です。
そのお金を払っても良いという場合は、フォートポータルの旅行会社を訪れてみてください。宿泊している宿のスタッフに聞いてみると紹介してくれます。
残念なことに、ウガンダには、旅行者にとって心強い日本語対応の現地オプショナルツアー「ベルトラ」は無いんですよね。なので、英語が苦手な人は何とかするしかないのがチンパンジートレッキングです。何としても頑張りましょう!
僕は自力で手配して行ってきたので、これからその方法を書いていきます。
事前準備で挫折
事前に許可書の取得が必要という情報があり、HPから出来るらしいのですが、どうやって取得したらいいか分からず僕は挫折しました。念のため、リンクを貼っておくので、出来そうな方は下記からどうぞ。
許可書申請リンク:Uganda Wildlife Authority
挫折した僕は、キバレ国立公園に行って当日直接取得しました。何の問題もなく取得出来ましたよ。
6:50 タクシー乗り場
チンパンジートレッキングは午前の早い時間帯にスタートするという情報を宿のスタッフから聞いていたので、6時半に宿を出て7時前にタクシー乗り場へ。
ピグミー族の村に行くタクシー乗り場で「チンパンジートレッキングのキバレ国立公園行きのバンはどれ?」聞くと、坂を下ったショッピングモールの方だと言われました。また違う乗り場があるらしい。
地図にピンを指している乗り場に行ってみたら、上記写真の通り、乗用車のタクシーとバイタクのみ。
「チンパンジートレッキングのあるキバレ国立公園に行きたいんだけど、乗り合いバンはまだないの?」と聞くと「これが乗り合いバンだ!」と、乗用車を指さして言うドライバー。
めっちゃ疑わしかったので、値段を聞いてみると一人5,000シリングだと言う。あまりにも値段が安いので50,000シリングの間違いか?と聞き直すも、5,000シリング札を一枚見せてくれて「5,000シリングオンリー」と言う。
7:00 フォートポータルを出発
これは乗るしか無いということで5,000シリング(≒150円)を支払って乗車。すでに他にも乗客がいて後部座席に4名乗車。朝からあの窮屈さは体に応えましたね。笑
7:40 キバレ国立公園に到着
数年前までは舗装されていない道だったみたいですが、今はキレイに舗装されており、フォートポータルから40分でチンパンジートレッキングの受付がある入口に到着。
ドライバーにチンパンジートレッキングをしたい旨を伝えていたので、この入口を5分くらい歩くと建物があるからと言われ降ろしてくれました。特に追加料金を請求されること無く本当に5,000シリング(≒150円)で行くことが出来ました。疑ってすんません。。
上記写真の看板通りに進んでいたら警備員さんがいたので、声をかけてみたら建物まで案内してくれました。
ここがチンパンジートレッキングの受付がある建物。まずは許可書を取得します。
受付でチンパンジートレッキングに参加したいと伝えると「許可書はあるの?」と聞かれ「無い」と答える。そしたら「ここに名前を書いて」と申請用紙をもらう。用紙に記入して150USドルをクレジットカードで支払って無事に取得完了。
パスポートの提示を求められたので、パスポートの持参必須です。
用紙には300USドルと書いていますが、150USドル×2名分です。この許可書の代金にはチンパンジートレッキングのツアー&ガイド料金も含まれています。
8:00 チンパンジートレッキング開始
支払いを終えると、トレッキング時の注意点の説明があるからと、待合室的な場所で待機。8時なると、説明がありました。
主な注意点として
- トレッキング中は声を出して喋らないこと
- フラッシュ撮影禁止
- 鳴き声の真似をしないこと
- 動画や音声で動物の鳴き声を流さないこと
- 半径5m以内に近づかないこと
- エサをあげないこと
を厳しく指摘していました。
鳴き声の真似をすると、襲ってくる危険があったり、あまりに近づきすぎると、手を引っ張られるみたいです。
ちなみに、説明の中で「チンパンジーのパワーはものすごくて、人間の頭なんて簡単に叩き割られるよ」と語られているのを聞いて、めっちゃ怖くなりました。
説明は10分くらいで終わり、トレッキング開始!
8:10 チンパンジートレッキング開始
猟銃を抱えたレンジャーガイドとトレッキング開始。念のためと言えど、何かある時はあるんだなと不安を抱えながら、どんどん道なき道の森の中へ。
開始から1時間。歩いても歩いてもチンパンジーが見つかりません。本当に見れるのかな?と疑問に思い、確実に見れるものかどうか聞いてみたら、確実には見れるとの事。
ただし、チンパンジーは移動しながら生活しているため、見つけるのに3〜4時間かかることもあると。
それって、ほとんど見れずに終わってしまう可能性あるって事じゃん!と、思いながら歩き続けていると、レンジャーガイドが指を差す。その方向には・・・
いた!いた!チンパンジー発見!!
後ろ姿が完全にゴリラ。迫力&存在感がすごい。チンパンジーってもっと可愛らしい動物だと思っていたんですが・・・
じーっと眺めていると、とてもリラックスした様子。
そのリラックス具合はあくびをするほど。ただし、このあくびの表情が恐ろしい。歯並びも鋭い。襲われたらひとたまりもないですね。全然かわいくないですが、迫力満点。
この意外性はゴリラトレッキングを諦めた僕にとって、すごくラッキーなものでした!
他の場所に移動。移動中に、チンパンジーのケンカが始まり、森の中が凄まじい鳴き声に包まれていました。
ケンカのとばっちりがこっちに来たらどうなるのさ!?というヒリヒリ感。
死ぬかもしれないと思った事はあったけど、動物に殺されるかもしれないという生まれて初めての感覚。ヤバいですね、これ。
いつの間にかチンパンジーに囲まれるような隊列を組まれていて、360°チンパンジー!
木の実を食べながらじーっとこっちを眺めてくるチンパンジーもいれば。
寝起きのチンパンジーもいたり。観察していると、結構人間と動きが似ていたりして、面白い。
一番驚愕だったのは、チンパンジーが別のチンパンジーに浣腸をしていた事。そして、それを何の抵抗もなく受け入れるチンパンジーの表情。しかも一度の挿入ではなく、何度もプスプス指の出し入れをしまくっているんですよ。何ならちょっと気持ちよさそうだし。
僕は見ていてお尻の穴がキューってなりましたね。こんなもん人間からしたら特例な人を除いて痛いに決まってる。そして、絶対にブツが出てる。笑
チンパンジーってわりと人間に近い動物なんですよね?これ、人間が同じ事やっていたら逮捕ですよ逮捕。公然わいせつ罪ものですよ。でも、チンパンジーは、これが挨拶なんですって。
浣腸が挨拶だなんて人間界からは考えられない発想。近い生き物と言えども道のり遠し。
しまいには、浣腸した直後にその指の臭いを嗅ぐという行為。最高の瞬間が見れました。これは決定的瞬間。何がどうなっても絶対臭いに決まってますよね、その指。レモンやラベンダーのフレッシュな香りがするわけない。
天を仰ぐチンパンジーの姿も。
11:15 チンパンジートレッキング終了
トレッキング開始から約3時間。チンパンジートレッキングが終了。
受付のある建物まで車で帰りました。
フォートポータルへの帰り方
フォートポータルまでの帰り方は、乗り合いバンで帰るorバイタクを呼んでもらう方法があります。トレッキングのスタッフからは乗り合いバンをおすすめされたので、乗り合いバンで帰ることに。
行きに降ろしてもらった場所で乗り合いバンを捕まえます。ただ、いつ通るか分からないし、満席なことが多いから運次第との事。運が良ければヒッチハイクで帰れるとも言っていました。
12:00 フォートポータル行きの乗り合いバンに乗車
案の定、ヒッチハイクは捕まらず、満席の乗り合いバンも何台か通りながら待つこと約30分。フォートポータル行きの乗り合いバンに乗車。料金は5,000シリング(≒150円)。
一目見て乗り合いバンが来た!と分かりやすい車ではなく、普通の車が乗り合いバンなので、車が通るたびに手を挙げないと見逃してしまう可能性大です。ご注意くださいね。
ちなみに超満席で超窮屈なので心の準備を。
12:50 フォートポータル到着
途中で乗客を降ろしながら50分かけてフォートポータルに到着。
チンパンジートレッキングにかかった費用
- 許可書代:150USドル
- 交通費:10,000シリング(≒300円)
- ガイドへのチップ:自由
合計で16,000〜17,000円でチンパンジートレッキングを楽しむことが出来ました。
必要な持ち物と服装
森の中を歩き回るので、ケガ防止のために長袖・長ズボン・靴は必須です。
そして、水分補給のために飲み物もフォートポータルで買っておきましょう。虫さされスプレーなどは必要なかったです。
まとめ
ゴリラを諦めてグレードダウンした気持ちで臨んだチンパンジートレッキングでしたが、思っていた以上に迫力があり、大満足でした!
パンチされたら吹き飛ばされそうな重厚な筋肉、森中に響き渡る鳴き声などサファリでは味わえない体験がここにはあります。
迷ったらGOですよ!
動画でもまとめていますので、ぜひご覧くださいね。
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