プーノから行くチチカカ湖ツアーには、ウロス島のみ訪れるなどの日帰りツアーもありますが、せっかくならゆっくりと各島を巡りながらホームステイが出来るツアーに参加してみようということで、プーノから1泊2日かけてチチカカ湖周辺の3島を巡るツアーに参加してきました。
実際に参加してみた経験をもとに、ツアーの様子や特徴、予約方法や値段をご紹介していきます。
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目次
チチカカ湖ツアーの予約方法
チチカカ湖ツアーの予約方法は大きく分けて3つ。
- バスターミナルの客引き
- 滞在先の宿
- 街の旅行会社
のいずれかで予約することが出来ます。
バスターミナルの客引きは詐欺が多いため十分に注意するようにと、バスターミナル内に注意書きがあったので、安いかもしれませんが、避けた方が無難かもしれません。
滞在先の宿or街の旅行会社でのツアー予約は確実です。
もっと言うと、宿でチチカカ湖の1泊2日ツアーを予約すると、ツアーに行っている間は荷物を預かってくれるので、滞在先の宿での予約がおすすめです。
僕が宿泊した宿では、最初は120ソル(≒4,060円)と言われたのですが、95ソル(≒3,200円)まで値下げしてくれました。(たぶんもっと下がります。)
「マスバラード、ポルファボール(安くしてください)」と言ってみると、どこに行っても値段が下がるので、予約時は一言添えてみてくださいね。
ツアーに含まれるもの
予約時は、ツアーに含まれるものをしっかりと確認しておきましょう。
安いけど何かが削られているなんてことが起きたりするので、以下を参考に要チェックです。
- 港までの往復送迎
- 3島の入島料(ウロス島・アマンタニ島・タキーレ島)
- ボート代
- ガイド代
- 1泊分のホームステイ代
- 食事×4回分(1日目昼・夜、2日目朝・昼)
僕らは2日目の昼ごはんが含まれておらず、タキーレ島での全然美味しくないレストランの昼ごはんに20ソル(≒670円)かかりました。
なかなか精神的ダメージが大きかったです。。
1泊2日のチチカカ湖ツアーの流れ
AM8:00 宿を出発してフェリー乗り場へ
宿に荷物を預けて、フェリー乗り場へ。フェリー乗り場までのタクシー代はツアー料金に含まれているので、ここでの支払いは無しです。
港に行くと、フェリー会社の窓口があり、単独で島に行くことも可能です。ウロス島だけだと20ソル以下で行けてしまいます。
フェリーの中は、そこそこキレイです。トイレも付いています。
フェリーが出発すると、ガイドさんによるツアーや島の詳細情報や注意点などの説明がスタート。
トトラ(ワラ)で出来た浮島「ウロス島」
まずは、トトラという植物が繁殖して湖に浮いているような島になった浮島のウロス島へ。
チチカカ湖と言えば、TV番組のクレイジージャーニーやイッテQなどにも出ていたこの島が有名です。
しかし、ウロス島は1つの島というわけではなく、小さな島が周辺にたくさん存在していて、その中の一つの島に上陸するという事になります。
上陸したら、ウロス島についてのガイドがスタート。
どうやって島が出来ているのか?ウロス島の生活はどうなっているのか?という事をメインにスペイン語と英語で説明してくれます。
この島に住む人たちは基本的に毎日魚を食べていたり、食料があまり無いはずなのに、太っていたり、女性の姿しか見えなかったり。
色んな謎が深まったんですが、中でも興味深いなと思ったのが、現在進行形で島を作り続けないとトトラが腐敗していくため、島が沈んでしまうというお話でした。
島を維持するのに手間がかかるらしいです。
標高が高い場所は日差しが強いため、島の住民はみんな頬が焼けています。そして、民族衣装がカワイイ。
民族衣装は無料で着させてもらえます。
ちなみに、ガムや飴などは絶対にあげちゃダメらしいんですが、島民はみんなガムや飴を食べていました。
なんだろうこの感じ。笑
全てトトラで出来ている家。雑貨類のお土産を売っています。
驚くべき点は、ソーラーパネルが設置されていることです。さすがにスマホまでは見なかったですが、ウロス島にも現代の電気を使った生活スタイルになってきています。
キッチンにはガスコンロも。
島のガイドが終わると、ボートに乗船。
女の子が手漕ぎで運転。その姿はたくましい。
ボートの乗船もツアーに含まれるんだろうなと思っていたんですが、親玉がエンジン付きのボートでやってきて、しっかりと料金を取られました。料金は10ソル(≒340円)。
ボートで立ち寄ったのは休憩ポイント。ここでは、コーヒーや軽食を購入することが出来ます。
おみやげもたくさん売られていました。
アマンタニ島でホームステイ
ウロス島を出発してアマンタニ島へ。
ボートは泳いだ方が早いんじゃない?と思うほど全然スピードが出ないので、距離的には離れていませんがめちゃくちゃ時間がかかります。所要時間は3時間強。
そのため、ボートはこんな光景になります。日差しが強いので油断するとめちゃくちゃ日焼けします。
PM1:30 ホームステイ先に移動して昼食
港に到着したら、民族衣装を着たホームステイ先のおばちゃんが迎えに来てくれています。
おばちゃんの家に泊まるのですが、1軒につき4人に割り振られました。
ホームステイ先の家は港から15分くらい歩きます。標高が高い上に上り坂もあるので、結構しんどいですが・・・
穏やかな島の中を歩くのはとても清々しくて気持ち良いです。
ただ石を積んであるだけの壁があったり。
すれ違う島民の笑顔に癒やされたり。
そうこうしているうちにホームステイ先の家に到着。
普通の家なんですが、僕が宿泊した家は、トイレもシャワーも水が出ない家でした。
部屋にはベッドが2台。
コンセントはありませんでしたが、電気は付きますし清潔感があって広くてまあまあ居心地は良かったです。
部屋には南京錠が用意されていたので、鍵をかけることも出来ました。
こんな画期的だとは期待していなかったので驚きましたね。
ホームステイ先からの眺めは最高でした。
お待ちかねの昼食。まずはキヌアのスープです。アマンタニ島では安く手に入る日常食との事です。
優しいあっさり味で美味しかったです。
次にメインです。焼いたチーズにトマト、じゃがいも、米でした。空腹男子にはちょっと物足りなかったです。
そして、残念ながらあまり美味しくなかったです。
でもこれもホームステイをしなければ味わうことができなかった体験なので、良しとします。
食後は、自由参加でハイキングツアーがありましたが僕らは参加せず、島内をじっくり回って楽しみました。
広場に集まるおばちゃんたち。
独特なデザインの建物。
PM7:00 夕食
夕食は昼食と同じようなメニューでした。
食べた場所があまりにも暗すぎて写真が撮れなかったので、写真は割愛します。
PM8:00 ダンスパーティー
食後はツアーに含まれているダンスパーティーがあり、ホームステイ先の家に用意されている民族衣装を着させてもらって参加します。
参加者はめちゃくちゃ楽しそうなんですが・・・
ホームステイ先のおばちゃんたちのテンションの低さ。笑
全然楽しそうではなく、まあツアーだからダルいけど付き合ってやるか感が全面に出ていて、こういう光景を見てしまうと胸が痛みますね。
まあ確かに毎日のようにルーティンでこんな感じのダンスパーティーがあると、ダルくなるのは分からんでもないですが、だったら無理にやらなくても良いんじゃないかなと思うんですよね。
これにはすごく残念な気持ちになりました。
さらに、楽しみにしていた満天の星空も、雨が降っていたため、見ることが出来ませんでした。
2日目AM8:00 アマンタニ島を出発
朝食はパンのみ。ホームステイの食事は全3食とも微妙でしたが、これもいい思い出です。
朝食を食べたらボートで次の目的地であるタキーレ島を目指します。
段々畑の絶景が広がるタキーレ島
タキーレ島には約3時間ほどの滞在となります。
港からアルマス広場のある島の中心地までハイキングです。標高が高い上に、上り坂が続くので、そこそこキツいです。歩いて30〜40分ほどです。
港のすぐ近くにトイレがあるので、念のため行っておきましょう。
ここがアルマス広場です。広場には、レストラン、売店、おみやげ屋があります。
タキーレ島でしか購入できないカラフルなニット製品があるため、もし買うならここで買っておきましょう。
世界の各都市までの距離を記したものも。名だたる都市の中に日本の都市があるとテンションが上ります。ただ、TOKIOじゃなくてTOKYOなんですけどね。南米はTOKIOと表記されることが多いです。
広場からの眺めは絶景です。
目の前に広がる段々畑。
標高が高いこともあって空気が澄んでいてめちゃくちゃ気持ち良いです。
タキーレ島の文化を知る
アルマス広場での自由行動が終わると、レストランに集合がかかり、タキーレ島の文化についてのガイドがスタート。
草がシャンプーになる!?
「草がシャンプーになるんだぜ」というガイドのドヤ顔から始まり、現地の人が草をつぶし始めました。
つぶした草を水の中に入れてかき混ぜると、あら不思議。めちゃくちゃ泡立ちます。
この泡の中に汚れた毛糸を入れて再びかき混ぜると、茶色かった毛糸がキレイに汚れが取れて真っ白に!
目の前で実演販売を見ているような気持ちで面白かったです。
でも、すごいですよね、草が石けん&洗剤になるんですから。
タキーレ民族衣装について
ガイドによるタキーレ民族衣装についての説明です。
民族衣装には一つ一つ細かく意味が込められているんだそうです。
例えば、未婚、既婚で身につける帽子や腰帯のデザインが変わったりするということ。
腰帯には、月を表現した象形文字が装飾されているということ。
そして、成人した男性はポーチの中にコカの葉を常備しているということ。このコカの葉を挨拶代わりに交換するのが、タキーレ島の風習だそうです。
昼食
民族衣装の説明が終わったらそのまま昼食です。
昼食は、パン、スープ、チチカカ湖で採れるマスの塩焼きと卵焼き、米です。
味は全然美味しくないです。
昼食には1人20ソル(≒670円)の追加料金が掛かるんですが、申し込んだツアー会社によっては昼食代が込になっています。
僕らの申し込んだツアーは昼食代込みではなかったので、支払いましたが、このクオリティでこの金額か…と、何だか損した気分でした。
昼食が終わったら港まで歩きます。
おみやげを買う時間がないので、おみやげを買うなら昼食前までに買っておきましょう。
絶景の中を歩いていくので、本当に気持ちよかったです。
港を降りた場所とは違う場所でボートに乗るため、違う道を歩けるのも良かったです。
タキーレ島からプーノへ
タキーレ島からプーノまで戻るのに、ボートで4時間近くかかりました。プーノの港には16時くらいに到着。
プーノの港からはアルマス広場や宿まで送迎してもらえます。
チチカカ湖1泊2日ツアーのまとめ
日帰りではなく、1泊2日のツアーの方が絶対に楽しめます!
そして、1泊2日のツアーが95ソル(約3,200円)なので、元取れてるのかなと思うほどの抜群のコスパです。ただし、めちゃくちゃ良かったか?親友に薦めるか?と言われたら、まあまあ良かったけど薦めはしないくらいのツアーでした。
もし、チチカカ湖ツアーに参加するなら日帰りではなく1泊2日の方が絶対に良いのは言うまでもありません!
また、ボートに乗っている時間がかなり長いので、音楽などをダウンロードしておくことをおすすめします。