今回の記事では、キューバに観光するにあったっての治安情報やそれにまつわるキューバの基本的情報をまとめました。
アメリカとの国交が回復し、今後どのような成長・発展を遂げるのかが注目となっていますが、新たな風を吹き込んでいくことによる改革とこれまで築いてきた文化と複雑な歴史的背景にどう折り合いをつけていくのかが気になるところです。
これから大きく変わろうとしているカリブ海のキューバについて一緒に見ていきましょう。
目次
キューバの基本情報
カリブ海の大アンティル諸島に位置するキューバ共和国は、14の州と1つの特別自治体から成るラテンアメリカの共和制国家です。
国土面積は、日本の本州の約半分、全長1250キロの細長い地形となっていて、東にはハイチとドミニカ共和国、西にはメキシコ、南にはケイマン諸島とジャマイカ、北にはアメリカのフロリダ州が存在し、多くの国に囲まれたカリブ海最大の島国となっています。
美しいカリブ海や緑豊かな山岳地帯、畑や街並みの独特な美しさから「アンティルの真珠」と呼ばれたり、アメリカ大陸で初めて成立した社会主義政権から「カリブに浮かぶ赤い島」と呼ばれることもあります。
また、多くのアメリカ人観光客がリゾートを求めて訪れることから「アメリカの裏庭」と呼ばれることもあります。首都はハバナ。
- 面積:110,860平方キロメートル(日本の本州の約半分)
- 人口:約1,126万人(外務省HPより参照、日本の約10分の1)
- 人種:ヨーロッパ系25%、混血50%、アフリカ系25%(推定)
- 首都:ハバナ
- 言語:スペイン語
- 宗教:信仰が自由なため約55%が無宗教者
- 時差:キューバと日本の時差はマイナス13時間
キューバの気候と平均気温
※気象庁HPより参照:気象庁|地点別データ・グラフ (世界の天候データツール)
キューバは年間を通して気温差が非常に小さく常夏の国です。もっとも低い3月の最低気温の平均が18.6℃。平均最高気温が25.8℃。もっとも高くなる8月で平均最低気温が24.1℃。平均最高気温が31.6℃。年間を通しての平均気温は24℃前後です。
乾季は11月から4月までの半年間。雨季が6月から10月までの半年間と言われていますが、グラフのように多少前後することも。観光がしやすいベストシーズンは11月から4月と言われています。
しかし、雨季期間は、東南アジアのような雨量とは全く異なり、雨季の降水量は東京より少ないです。そのため、乾季期間でビーチで楽しむには、気温が18〜25℃のため、寒くてそれどころではないかもしれません。カリブ海でマリンスポーツを楽しむなら雨季でも問題ないかもしれません。
また、11月〜4月の期間は、アメリカ・カナダ・ヨーロッパが冬の時期になり、7月〜8月は長期休暇の時期になるため、キューバへの観光客が増えてハイシーズンとなります。
そのため、9〜10月が最も穴場な時期なのですが、ハリケーンによる大幅なフライトの乱れが出る時期でもあり、どの期間がベストシーズンなのかは目的によります。
キューバの場所
多くの国に囲まれた島国です。
日本国内での準備(ツーリストカード・海外旅行傷害保険証明書)
日本を出発する前に
- ツーリストカード
- 海外旅行傷害保険証明書(英文)
の書類2点の申請取得をしておくようにしましょう。
キューバ入国の際には、ツーリストカードの取得と英文で書かれた海外旅行傷害保険証明書が必ず必要になります。
ツーリストカードは東京にあるキューバ大使館領事部へ直接出向けば2,100円、郵送の場合は5,600円、その他代行会社に依頼をすると13,000円くらいの費用がかかります。
他にも多国の経由をする際に経由地の空港でツーリストカードを購入可能です。僕はケイマン諸島経由でハバナ入りしたのですが、ケイマン諸島でツーリストカードを購入しました。
時間がある時に早めに取得しておくことをおすすめします。参考までに、下記記事で「申請方法」をご紹介していますので、よかったら参考にして手続きしてみてください。
>>>キューバ観光前に!入国に絶対必要なツーリストカード・海外旅行傷害保険証明書の申請取得方法
キューバ・ハバナ行きの飛行機について
日本からキューバへの直行便は存在せず、乗継ルートしか存在しません。最も定番の行き方は、エアカナダが運行しているカナダ・トロントを経由してキューバ・ハバナの飛行ルートです。
ですが、時期によってアエロメヒコ航空が運行しているメキシコ経由の方が航空券代が安かったりするので航空券比較サイトの スカイスキャナー で調べてみてください。
また、最近は、日本国内どこから出発してもキャッシュバックをしてくれる日本のサイトが出て来て、航空会社や他のオンライン予約サイトで買うより サプライス で購入するのがお得と謳われているのでこっちもいいかもしれません。
日本のサイトというのが何よりの安心感なのですが、サプライス で航空券を購入すると、Pontaポイントが一律2,000ポイント貯まるので、実質の割引率を考えると魅力的です。
しかし、どちらかは満席だとしても、どちらかは空席ということが十分ありえるので、両者で検索してみて比較するのがベストだと思います。
運行日程がスムーズだと、18時間。スムーズでないと30時間くらいの時間がかかりますので、渡航日程はなるべく余裕を持っておきたいところです。
ちなみに関西国際空港からだと乗継が2回あり、合計で40時間以上の時間がかかってしまうので、成田から出発することをオススメします。
日本からキューバに行く航空券代は、10〜20万円と時期と航空会社によって変動します。
それ以外にもメキシコ経由、ケイマン諸島経由などのルートもあるので、キューバに行くついでにメキシコに寄ってみてもいいかもしれませんね。
キューバの通貨
通貨単位は、国民用と外国人用の2種類あります。国民用は「CUP(ペソ・クバーノ)」外国人用は「CUC(兌換ペソ)」。25ペソ・クバーノに対して1CUC。1CUC=101.8円(2016年9月12日現在)
紙幣は1、3、5、10、20、50、100ペソの7種類。硬貨は1、2、5、20センターボ(100センターボ=1ペソ)および1、3ペソの6種類。
外国人が換金できるのはCUCだけで、CUPが必要になることはありません。ただ、現地人エリアでCUCで買い物をした場合、そのおつりがCUPになることがあります。そのCUPを使い切るのに苦労するのがキューバの洗礼です。
キューバでCUC(兌換ペソ)に両替する方法
各空港に両替所があるので両替できますが、日本円が両替できるところは空港にはなく街にしかありません。そのためカナダドルかユーロかメキシコペソが事前に必要です。アメリカドルの場合は、両替手数料で10%取られます。
また、キューバの空港や銀行にあるATMにて海外キャッシングが利用可能なため、1万円分くらいの現金を持って行き、必要な分を海外キャッシングで引き出すのが一番お得な方法です。
クレジットカードに関しては、観光地エリアでは利用可能な場所もありますが、どこでも利用できるわけではありません。おまけにVISAかMasterしか使えませんので、クレジットカード払いに頼らない方が無難です。
キューバでのチップ文化
観光客の利用するレストラン、ホテルなどでは支払うのが一般的と言われています。
ホテルでは、荷物を運んでもらったベルボーイにCUC1程度が基準。レストランでは、欧米のように全体の何%をチップとして渡すといった形式ではなく、あくまでも気持ちとしてのチップです。1人CUC1〜2くらいが目安。
しかし、欧米諸国同様、何か特別な用を頼んだ場合は最低限のマナーとして別途チップを払いましょう。また、お会計時にサービス料の%が付いている場合は基本的にチップは不要です。
タクシーではチップを払う必要はありませんが、おつりの端数を渡す人が多いらしいです。
海外のチップ文化で僕が感じたことをまとめた記事がありますので、よければ読んでみてください。
キューバの食文化
キューバ国民の大半が、アフリカかスペインからの移民であるため、キューバ料理はアフリカとスペインの影響を強く引き継がれています。代表的な料理はコングリス(豆ご飯)、トストーネス(青バナナのフライ)です。また、ラム酒とコーヒーが国民的飲料として広く愛されています。
キューバの治安情報
日本では、あまり馴染みがなく「チェ・ゲバラ」や「キューバ革命」の印象が強いことから、何となく治安が悪そうと思われている国ですが、キューバの治安は比較的安全です。
夜中に女性が一人で出歩いてもさほど心配はないと言われているほどで、殺人などの重犯罪はあまりない陽気な国です。一眼レフを首からぶら下げてスマホを片手に街歩きをしても全然大丈夫です。
しかし、いくら治安の良いと言われている日本でもそうですが、スリ、置き引き、両替詐欺などの軽犯罪はあります。そのため、最低限の注意が必要です。
また、社会主義の独特の文化があり、キューバ人だけでなく外国人旅行者も観察されるようになっています。賭博、売春、闇市、反革命的行動に対しての取り締まりがかなり厳しいので、軽率な行動を取らないように。
特に、「良いレート条件で両替してあげるよ」と旅行者に声をかけてくる人には要注意です。気づいたら両替詐欺に引っかかっていたなんてことが実例としてあります。
そのため、両替に関しては、銀行や正規の両替所「CASA DE CAMBIO」やホテルで行い、両替後は、その場で必ず確認しましょう。
キューバの治安・観光情報まとめ
数年後にはアメリカ人の巨大観光地になってしまいキューバらしさ消えることが十分に予測できます。行くなら今のうちです。ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか?
キューバを旅して僕が感じたことは「今」だからこそ、キューバの魅力があるということです!迷っているならGOですよ!
>>>世界中が大注目!海外旅行をするなら絶対にキューバに行って欲しい5つのワケ